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龍は世界を渡る  作者: 人外主人公大好き
1章 魔法少女の世界
6/48

6.龍は魔物を作る

続きです

「うん、竜族にして正解だったね。力はだいぶ落ちてるけど、それでも十分安定してる。これなら、この星が壊れる心配はないでしょ」

「にしても、この身体……随分とボロボロだね。羽は折れてるし、角もない。尻尾は……切り取られてるのか。それに加えて、内臓もいくつか無いときた」


そう言いルナスは力を用いて肉体を修復すると同時に強化した


「さて、何でこんな事になってるのかな」


(どうやら、その身体の元の持ち主は裏社会の人間に捕まり、実験などをされていたようです)


「へぇ……まあ、いいけど」


その時――


「な、何で生き返ってるんだよ!!」


「あ?」


「ありえねぇ……死んだ奴が蘇るなんて……」


声を上げたのは、この身体をゴミ山に捨てた男だった。

何故ここに戻ってきたのか。――もしかすると、竜族の幼子を捨てた罪悪感が彼を呼び戻したのかもしれない。


「なに? コイツ」


(どうやら、その身体の持ち主を殺害した人物の仲間のようです)


「へぇ……そうか。……うーん、この身体の持ち主も無念だったろうし。仇討ちとまではいかないけど――まあ、身体を貰ったお礼にはなるか」


「へ……っ?」


男は気づいていなかった。

目の前に立つ竜の中身が、もはや“別の存在”であることに。

そして――自らがすでに“死んでいる”ことにも。


ルナスは淡々と男を仕留めた。

その後、わざと残した頭部に指先を触れる。


「……ふむ」


瞬間、男の記憶が流れ込み、アジトの位置が鮮明に脳裏へ浮かぶ。


「あそこか……」

「初戦闘は派手に行きたいよな。でも、人間相手にそこまで力は要らないし」


(提案。魔物を創造してみては?)


「魔物を……作る?」


(是。魔物とは、マスターの魔力を過剰に浴びた生物の成れの果て。その原理を踏まえれば、マスターは自在に“生物”を生成できるはずです)


「なるほど……面白い。それはいいな。じゃあ……」


ルナスは足元に転がる男の頭部を見下ろす。


「ふふ……」


――――――――――

アジト


「……遅ぇな」

「いつまでかかってんだよ。戻ってきたら罰を与えてやる」


「それよりも、妙じゃねえか? なんで今さら竜族のガキの死体なんか欲しがる?」


「……急遽、必要になった――そういうことにしておけ」


「はっ、そうかよ。……で、前の奴は?」


「そんな奴は初めから存在しない。そうだろう?」


「へいへい。……そうだったな、俺らが取引してんのは最初から“あんた”だ」


会話をしているのは、かつて竜族の子を殺した男と、正体を隠す人物。


「だがよ……一つだけ気になる。どうして竜族の死体を欲しがる? 尻尾も切り取られて、もう価値なんざ残っちゃいねぇだろ」


「…………誰がそんなことを?」


「前の奴さ。……おっと、そんな奴はいなかったな。忘れてくれや」


「……ふん。まあいい。少しだけ話してやる」

「最近の研究で判明したのだ。竜族特有の特徴は“先祖返り”――つまり潜在的に人間の中にも竜の因子は存在する」

「だからこそ、サンプルは必要だ。幼い雌の竜族など、貴重極まりない。使い潰した後でも利用価値は残る」


――――――――――――――


「うん、こんなもんか。初めてにしては、悪くない出来だと思うな」


そこにいたのは――

巨大化した“人間の頭部”に、無数の手足が生えた異形の魔物。


「さて……ここだな」


ルナスは一瞬にしてアジトの上空へと移動した。


「じゃあ、頑張って」

いかがでしたか?楽しんでもらえたのなら幸いです。

見にくい、ここの文章がおかしい、面白くない、などありましたら教えて頂きたいです

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