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龍は世界を渡る  作者: 人外主人公大好き
2章 ファンタジーの世界
41/48

40.次の世界へ

―――――

ルナス視点


「うーん……やっぱり、あれこれ干渉したのは失敗だったかな」


漆黒の宇宙空間。

その真ん中で、ルナスは眼下に広がるひとつの世界を見下ろしながら、ひとりごとのように呟いた。


「正直、疲れただけだったしね。……まあ、それでも楽しくはあったけど」


これまでの出来事を思い返すと、口元に自然と笑みが浮かぶ。


「滞在期間はこれまでの世界に比べれば、本当に短かったんだけどね」


星々が静かに瞬く中、ルナスは腕を組み、次に向かう世界について考え始める。


「さて……次はどうしようかな?」


今回の“失敗”を踏まえるなら、次の世界では干渉せず、用意された物語をただ“観測するだけ”に徹するべきだろう。


だが、それはあまりに退屈だ。


ありきたりの物語を見続けているだけでは、どうしても壊してしまいたくなる。


龍という強靭な種へと変わった今でも、本質は人間。

そして、忍耐力は皆無に等しい。


そんなルナスにとって、「観測だけ」という選択肢は致命的だった。


「……今回は現代日本の魔法少女物だったし、次はファンタジー物……かな?」


ぽつりと呟いた後、苦笑する。


「ファンタジーねぇ。どうせ王道の魔王討伐あたりでしょ? 王道すぎて逆につまらなさそう」


また一つ悩みが増える。


――その時。


「……ん? なんだ、これ……引っ張られてる?」


ルナスの足元に、淡く光を放つ魔法陣が出現した。


「召喚魔法……かな?ここの世界にもあるんだね」


場違いなほど冷静に呟く。


「しかし、弱体化してるとはいえ、“龍”を召喚するとは……なかなかの使い手だね」


意識が遠のくような感覚が襲う。しかしルナスは、それを力づくで排除した。


「召喚時に対象者の意識――いや、魂を一度休眠させて、世界超越の負荷に耐えさせているんだ。よく考えたものだよ」


(疑問。マスターは何故抵抗なさらないのですか?)


声を上げたのは、ルナスのそばに浮いているスマホだ。

かつて“ルネ”として活動していたが、今はただの端末に戻してある。


「気になるんだよ。この魔法陣、どうやら召喚対象が複数いるみたいだからね。それに――」


ルナスは光り輝く魔法陣を、その真っ黒な眼でじっと見つめた。


「……ほんの少しだけど、龍の気配がする」

いかがでしたか?楽しんでもらえたのなら幸いです。

見にくい、ここの文章がおかしい、面白くない、などありましたら教えて頂きたいです

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