ゲームスタート
徐々に日も傾き、夕日によって廊下が赤く染まる頃、俺と灯は軽い疲労感を覚え、そろってため息をついた。
なんつーか、俺のダチは良くも悪くも十人十色な連中ばっかりで、一度に対応して回るとさすがに疲れる。
っと、いけねぇ、いけねぇ。こんな程度でテンション下げてちゃ世界を救うだなんて到底無理だろーが。
俺は気合を入れ直して灯に尋ねる。
「うし、これで大体俺のダチは紹介し終えたけど、どうだ? 何か成果はあったか?」
「・・・・・・んー、そうですねー」
灯は額に手を当て、瞑想するように瞼を閉じている。
恐らく、前回の記憶と照らし合わせてるんだろう。
しばらくして灯は肩をすくめた。
「まだなんとも言えませんね。確かにある程度前回にも会っている人は居ますけど、あまりにも情報が制限受けていない感じです。つまり、シロが多すぎます。というか、それ以前に陽平さんの友達どんだけいるんですかー? 前回も多かったけど、今回はちょっと度が越えて多いですよぅ。リアルに友達百人ぐらい作ってるじゃないですかー」
「良くも悪くも田舎だからな。ある程度社交的だったらそれくらいにもなるぜ」
「いやいや、なりませんって! どんだけ人望あるんですか、陽平さんはっ! モテモテですかっ、目指せハーレムですかこのやろー」
「モテてもねーし、ハーレムも目指さねぇっつーの」
俺が額にチョップを適度な威力で叩き込むと、あぅ、と灯は声を漏らす。
その様子は小柄で子犬のような可愛らしさを持つ灯がやると、思わず庇護心をくすぐられそうになるが、忘れてはいけない、こいつは文字通り悪魔だってことを。
灯は世界を救うために必要な相棒で、信頼も必要だが、それ以上に警戒も必要だと思う。
見た目は可愛い女の子だとしても、本質は人外の悪魔なのだから。
「んー、どうしました陽平さん? 私の顔をじーっと見て? はっ、ひょっとして私に見惚れていたんですか? 夕暮れに染まる私の横顔に何かを感じちゃったのですかー?」
「はいはいっと。ところで灯、これからちょっとダチっちゃーダチだけど、かなり特殊なダチを紹介しようと思うんだがよ」
「わかってましたよ、スルーされることぐらい。予想してましたもん、こんなことで挫けてられませよー、私」
虚ろな瞳でガッツポーズをとる灯を見ると、今度からはもうちょっと構ってやらなきゃなぁ、と思った。
ともあれ、だ。
「そいつは頼りにな奴だけど、明らかに異常だから気をつけて対応しろよ」
「・・・・・・了解ですー、はふぅ」
「悪かったって、次からスルーしないで対応するって。だからテンションを戻せ」
灯は無言の上目遣いで俺を見つめてくる。
あー、もしかしてあれか? また頭を撫でなきゃいけねーのか?
周りに人が居ないことを確認しつつ、俺は乱暴に灯の頭を撫でてやった。
「ちっ」
「わーい、舌打ちしつつも頭を撫でてくれる陽平さんってステキー」
「気が済んだならさっさとモードを切り替えやがれ、おらおら」
「やー、乱されるぅ、私の髪が乱されてるー」
数分間かまってやることによって、やって灯の機嫌が戻った。
次からはマジでスルーはやめようと思う。
灯という悪魔はどうやら、俺が思っていたよりもナイーブな存在らしい。
「はい、テンションが戻りましたので真面目に仕事しますよー。陽平さん、これから紹介してくださる方なのですが、その人はどんな感じに異常なのですか?」
灯が仕事モードに切り替わったことに安堵しつつ、俺は答える。
「明らかに異常なことをしているくせに、それがまるで普通みたいに話してくる。ネタバレすりゃー、これから会うのは情報屋みたいな存在だ。けど、相手の雰囲気に飲まれて余計なことをしゃべるなよ、あっという間に『商品』にされるぜ?」
「へぇ、面白いことを言いますねー、陽平さん。悪魔の私に、プライバシーも何も関係ありませよ?」
不敵に笑う灯の顔は、実に悪魔的で、ある意味で頼りがいがある物だった。
「やはー! なになに、陽平っ!? 私に何か用かなっ? というかその隣に可愛らしい女の子は誰かなぁ? あっ、ひょっとして彼女かなー? イチャイチャラブラブなのかなー?」
「あ、いや、私はその、陽平さんとはちょっとした知り合いで・・・・・・」
「ほほう! 陽平とはどこで知り合ったんだい? まったく、こんな可愛らしい女の子とお知り合いになるだなんて、陽平も隅に置けないなぁ、このこのぅ!」
誰も居ない、静まり切った教室。
その静けさをぶち壊すように、サンシャインな笑顔で軽快にトークしているのは、俺のダチで、この学校の情報屋でもある安田 猫子だ。クラスメイトではないが、同学年ではある。
すらりと伸びた手足に、スレンダーな体型。天然茶髪のショートヘアーと、その名の通りネコ科を連想させる魅力的な笑顔。
まちがいなく猫子は美少女だ・・・・・・性格はちょっとアレだがな。
「これから色々世話になると思うからな、挨拶回りしてんだよ」
「おおーう、そっかー。その子が噂の転校生って訳だね! なんでも、転校早々からクラスの面々が見ている中で陽平といちゃいちゃしたという」
「「ぶっ!?」」
俺と灯はそろって噴き出した。
猫子の情報屋としての腕をもってすれば、今日やってきた転校生のデータなんて既に筒抜けだろうと思っていたが、それにしてもこんな噂が流れているとは思わなかったぜ。
灯も顔を赤くして慌てて否定する。
「あうあうー、あれは違うのですよぅ」
「へっ、そうなの? 噂によれば、物凄い勢いで陽平に抱きついてそのままにゃんにゃんーっといちゃついた感じになってるけど?」
「・・・・・・うぁ、もうだめです。陽平さん、私の転校デビューは失敗に終わりました」
「心配するなよ。俺たちにその気が無いってわかればあっさり誤解は解けるって」
「ははっ、そうデスネー」
おかしいな? フォローしたつもりだったんだが、なぜか灯のテンションが落ちている。
とりあえずテンションが下がっている灯は置いておいて、猫子と話を進めることにした。
「噂のことはさておきだ。猫子、俺たちがお前に会いに来たのは、ただ単に挨拶回りってだけじゃない。情報屋としてのお前にも、いろいろと頼みたいことがあって来た」
「ほ、ほーう。私の情報が欲しいと? いいぜ、陽平の頼みとあれば断れないなっ! 二年二組の佐藤君の恋愛事情から、我らがアイドル、破竜院 剣君の情報だって格安で売ってあげるちゃうよー!」
にゃはー、と猫子は営業スマイル全開で俺に語りかける。
だが、俺は愛想笑いの1つも返さずに、無言で猫子に視線を向けた。
「・・・・・・ああ、そっちじゃなくて、『こっち』情報が欲しいのかい?」
俺が頷くと、猫子の顔から営業スマイルが消える。
それと同時にまとう雰囲気も一変した。
一介の女子高生から、情報屋としての顔へ。
猫子は優雅に机へ腰掛け、俺に笑みを向ける。
「へぇ、嬉しいね、陽平。私の方に戻ってくれるつもりになったのかな?」
代わりに浮かぶ笑みは、捕食者のそれに近い。
残酷で気まぐれな、肉食獣の笑み。
それこそが俺の知っている猫子のもう1つの顔だった。
「残念だがよ、俺は戻るつもりはねぇよ。今回はちょっと特例でそっちの事情が絡まりそうってだけだ」
「それは残念。せっかくまたコンビが組めると思ったのにさ」
「はっ、俺はもう一介の高校生にすぎねーよ」
俺の答えに、猫子の表情が僅かに歪む。
その歪みは悲しみか、はたまた憎しみだろうか?
どっちにしろ、俺には何も言えない。
言える訳がねぇ。
「できればそっち方面でお前に頼りたくなかったけどよ。お前以上に頼れる情報屋を知らなかったからな」
「にゃはっ、それは嬉しいなぁ」
歪みは一瞬で元に戻った。
それこそ、何事もなかったかのように。
ちっ、今はそんなこと考えてもしかたねぇだろうが。
「んで、そっちの落ち込んでいる子の前でこういうことを話したってことは、少なくとも、その関係者だね?」
「ああ、そう考えてくれ」
俺はいい加減戻って来い、このボケ! という気持ちを込めて灯の頭を叩く。
「あぅ・・・・・・はい、そうですね。私はとある事情で陽平さんと行動を共にしているのですよ」
叩き所が良かったのか、灯が仕事モードへと切り替わった。
「なるほど、随分可愛らしい相棒だね、陽平。もっとも、中身は見た目ほど可愛らしくなさそうだけど」
「お前と同じように、な」
ふくくっ、と猫子は息を詰まらせるように苦笑する。
「前置きはここら辺でいいだろ、猫子。俺はお前に情報を買いに来たんだ、皮肉を言いに来たんじゃねーんだよ」
「陽平にだったらいくらでも皮肉を言われても構わないけど、そうだね、君たちは一刻も早く情報が欲しいよね――『ウイルス』についての」
「っ!?」
灯の表情に動揺が走る。
無理も無い、猫子のやり方に慣れている俺だって、驚きを声に出さないので精一杯なんだからな。
「その反応だと、当たりみたりだね。なんでわかったのか? って顔してるねぇ。そんなの、ただの勘だよ、勘、あてずっぽ。『ウイルス』の情報が流れたのが最近で、その直後にあなたが転校してきたんだ。関連性を疑うな、っていうほうが無理だろう?」
にゃは、と猫子は灯に笑いかける。
「さすがは陽平さんが頼りにしている情報屋さんですねー。けれどいいんですか? 情報屋さんがそんなに簡単に自分の手札である情報を切って?」
あはっ、と灯は猫子に笑い返す。
「取引には見せ札が必要だよ。それに、私が言ったのは『ウイルス』が流れたということだけ。内情に詳しくなければ反応もしない程度のことさ」
「反応ですかー。確かに驚きましたけど、私はただ驚いただけですよ? ただ驚いてみせただけで、色々と決定付けてしまっていいんでむぎゅ!?」
「そこまでだ」
俺は灯の口を塞ぐ。
「落ち着けよ、灯。口でこいつと戦おうって考えがまず間違いだ」
もががっ! と何か灯が抗議してくるが無視して猫子と向き合う。
「猫子、俺たちはおそらくその『ウイルス』についての情報が欲しい。俺たちがわかっているのは、この田舎町になぜだか知らないが人を異能力者へと変える『ウイルス』がばら撒かれたってことだ」
「なんだ、ほとんど知ってるじゃないか。つまらない、せっかく君を焦らして遊ぼうと思っていたのに」
猫子は浅くため息を吐き、呆れたような視線を俺に向けた。
「というか、相変わらず君はストレートだねぇ、陽平。そういうのが私たちみたいなのには一番苦手だってわかってやっているのかい?」
「俺だってまるっきりバカじゃねーさ。お前だからこういうやり方をしてんだよ、察しろよ、猫子」
「・・・・・・ほんと、陽平には敵わないなぁ」
困ったように猫子は微笑む。
俺もそれに合わせて笑みを作った。
「つーわけで、さくさくっと今わかってること教えてくれ」
「はぁ、まったく、とんだ災難だよ。でもね、私が知っていることは大体君が言ったことと同じだよ。とある研究機関が生み出した試作品が、偶発的に異能力者を生んだから、その異能力者たちをサンプルとして捕まえようとやっきにしている奴らが居る。それが、私が知っている全てだよ」
サンプルにして捕まえる、か。
まぁ、ある程度予測はしといたが、そういうゴミクズみたいな連中が湧いてきてやがったかよ。
めんどくせぇ、場合によっては『掃除』もしなきゃならねーじゃねーか。
「わかった、サンキューな、猫子。情報料は・・・・・・って、灯、掌を齧るのを今すぐやめろ。悪かったから、お前を放っておいて話を進めたのは謝るから。それもう甘噛みのレベル超えてんぞ!?」
俺の掌に灯が原始的な攻撃をしてきやがった。
恨みがましく俺を見る目には、「よくも私を無視して話を進めてくれましたね、こんちくしょう」としっかり書いてある。
しゃーねー、じゃん、お前と猫子が相性悪そうだったんだからよ、と視線で返した。
「にゃはははっ」
俺たちのやり取りを見ていたのか、猫子は愉快そうに笑い出す。
「今回の情報料は別にいいよ。たいしたこと話してないし、君たちのコントも見られたしね。サービスってことにしておく」
「ん、わりぃな、猫子」
「礼なんて必要ないさ、私と陽平の仲じゃないか。そうだね、強いて言えば最近あまり遊んで無かったから、近々デートでもどうだい?」
「そうだ――ぼっ!?」
そうだな、と頷こうとした瞬間、衝撃が俺の顎を貫いた。
「ふふふっ、残念ですねー、猫子さん。陽平さんはただ今、私と付き合うので物凄く忙しいようなので、そのデートはまた今度ということでいただだっ!?」
「おい、てめぇ。危うく脳を揺さぶられるところだったぞ?」
バスケットボール感覚で猫子の頭を掴み、黙らせる。
「とはいえ、忙しいってのも半分ぐらい本当だからな。デートはお預けってとこだな」
俺のそう答えると、猫子の表情に暗い色が混ざったが、それも一瞬、
「・・・・・・そっかぁ、そりゃ残念無念っ! いやあっ、本当に陽平ってば女心を焦らすのがうまいねっ! 焦らすつもりが焦らされちゃったって感じかなっ?」
にゃはははっ、と軽快に笑い、猫子は自分のキャラを一介の女子高生に戻した。
しゅたん、と身軽に机から降り、そのまま軽い足取りで教室の扉まで歩いていく。
「んじゃねー、陽平。それに可愛い彼女さんっ! またのご利用をお待ちしておりますよんっ」
オーバーな動作で猫子は俺たちに礼をし、そのままくるりと方向を変えて扉を開けた。
教室から廊下へ一歩踏み出そうとするその前に、俺は猫子の背に声をかける。
「猫子、次は俺がデートに誘ってやるから、楽しみにしとけよ」
猫子はその足をぴたりと止め、深々とため息を吐いて、背を向けたまま、俺に答えを返す。
「ほーんと、陽平には敵わないなぁ」
それだけ言うと、猫子は軽快な足取りで廊下へ消えていった。
陽がほとんど沈み切り、空が薄紫に染まる頃、俺と灯は街灯もほとんど無い田舎道を歩いていた。
「ふーん、なぁにが『にゃはは』ですか! あんな笑い方リアルにしている人なんて初めて見ましたよ! というか、ぶっちゃけ私は猫子さんが嫌いですね!」
猫子が去った後、そろそろ下校時刻ということなんで、俺と灯は共に帰路に着いているのだが、灯の機嫌が恐ろしく悪い。
「あいつは人によってキャラを使い分けるからな。あいつが『にゃはは』とか言うのは俺の前だけだぜ、さすがにクラスじゃ普通に話すぞ」
「よーするにぶりっこという奴ですか!」
「微妙にちげーよ。つーか、お前はなんでそんなに猫子を嫌ってんだよ?」
俺の問いに、そっぽを向きながら答える。
「ふーん、人を嫌いになるのに理由なんかありませんよーだ。きっと前世とかで殺しあった仲なんじゃないですかー?」
「悪魔に前世あるのかよ?」
「あったらの話です」
なんだ? 猫子を嫌いなら猫子に対して態度がきつくなるのはわかるが、なんで俺に対しても態度がきつくなってるんだ?
「なぁ、さっきから何怒ってんだよ?」
「怒ってなんかいませんよー・・・・・・陽平さんの石亀」
「お前さりげなく人の悪口言うのやめろよ。てか、石亀ってなんだ、石亀って」
「乙女心に気付かない人は石亀で充分ですぅ」
「いや、お前乙女以前に悪魔だろーが」
灯の眉がぴくりと動いた。
あ、顔は笑顔だけど絶対キレやがってる。
「ほーほー、陽平さんは私が女の子じゃないと。いいでしょう! そこまで言うならしっかりと確かめてくださいよ! ほらほらぁっ」
「落ち着け、灯。それは朝にやったパターンだろ! 学習しろ!」
乱心寸前で俺は灯の頭を叩き、なんとか正気へ引き戻す。
「うぅ、陽平さんが冷たい」
「むしろ俺はなんで悪魔が俺に優しさを求めるのかがわからない」
俺はいつもの皮肉のつもりだったのだが、その言葉を聞いた瞬間、灯は今までに無い儚げな微笑を浮かべていた。
「安心してください、私の都合ですから。陽平さんは何も悪くないんですよー」
その微笑みがあまりのも痛々しくて、俺はついつい灯の頭に手を乗せる。
「よくわかんねーけど、多分、お前も悪くないんじゃねーの?」
俺は照れ隠しにそっぽを向いていたから、その時灯がどんな顔をしていたのかはわからない。
「悪魔でもですかー?」
けれど、そう尋ねてくる灯の声はさっきよりも明るかった気がする。
「悪魔でも、だ」
ぶっきらぼうに俺が答えると、くすりと灯が笑みを漏らした。
「やっぱり優しいですね、陽平さんは」
灯が言うその言葉の意味を、俺は一体どれだけ理解しているんだろうか?
陽が沈んだ薄暗い空を見上げ、ふと、そんなことを思った。
漆黒の夜空。
静寂の森。
もの言わぬ世界。
昼夜が逆転するだけで、この田舎町はまるで死んだように音を失くす。
初夏だというのに、虫の音1つしないという異常な空間に成り果ててしまうのだ。
だがこの町の住人はそれに気付かない。
あまりのも当たり前すぎるものが無くなっていても、人はそれに気付けない。
いや、当たり前すぎるからこそ、気付けないのだ。
例えるなら、そう、空に人が存在しないと信じきっているからこそ、実際にその存在を目にしたとしても意識に入らないように。
「・・・・・・・・・・・・動いたか」
何もかも飲み込むような黒の世界に、その人影は存在していた。
空を足場に、遊惰にその人影は佇む。
輪郭は闇に融けてしまい、男なのか、女なのかすら判別できない。
そもそも、本当に人の形をしているのかすら曖昧だ。
「ああ・・・・・・今日は良い夜だ。終わりの始まりを宣告するにはうってつけじゃないか」
しかし、その声はとても美しい人間のものだった。
男か女か判別できないほど曖昧な中性的な声、しかし、だからこそ美しい。
夜と朝の境界を表す黄昏のような美しい声。
その声で人影は――【ライターアース】は宣言する。
「ゲームスタートだ。さぁ、二度目の戦いを始めよう」
直後、夜の帳を裂く様な爆音が町に轟いた。