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ベイビーボマーの独白
まずは一人目。
昔から私は我慢が足りない子供だった。
何か気に食わないことがあると、すぐにだたをこねて、両親を困らせていた。
ひどいときだと、私は椅子で窓ガラスを叩き割ったりもしていた。
思えば、小さい頃から私は全部が気に食わなかったのかもしれない。
だからすぐに苛々して、すぐに周りに破壊をばらまいた。
要するに、赤ん坊だったのだ、私は。
泣き喚き、暴れ周り、どうしようもないベイビー。
それでも私はなんとか成長して、それなりにこの苛立ちと折り合いをつけるように生きれるようになった。
そのつもりだった。
それが間違いだと気づいたのはいつだっただろう?
助けるつもりが傷つけて、
謝るつもりが誤って、
結局はいつも通りに破壊をばら撒く、どうしようもないベイビー。
それが私、ベイビーボマー。