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ライターアースと笑おう  作者: 六助
ダークカーテン
15/33

ダークカーテンの独白

 二部始まりでございます。

 そして、2人目の登場です。

 俺は時々、自分が本当に人間なのかがわからなくなる。

 昔から俺は大抵のことは、人並み以上になんでもできて、むしろ、できないことのほうが少ないくらいだった。

 だからなのかもしれない。

 周りの人間が、俺を化け物みたいに見るのは。

 羨望と嫉妬の眼差しの中に、恐怖が含まれているのは。

 「すごい」

 「さすがだ」

 「敵わない」

 「本当に人間か?」

 「人間じゃねーよ、絶対」

 「同じ人類とは思えないね」

 その声が、

 俺を見つめる眼差しが、

 薄ら笑いが、

 俺を人間じゃないと拒絶しているように思えた。

 ああ、だから俺は常々思っている。

 俺の視界を全部、黒いカーテンで覆ってしまいたいと。

 いや、いっそのこと体中をそのカーテンですっぽりと隠して、周りから隠れてしまいたい。

 そんな、つまらない逃避願望。

 孤独を嫌うくせに、周囲との隔絶を望む矛盾。

 それが俺、ダークカーテン。


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