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ライターアースと笑おう  作者: 六助
プロローグ
1/33

木島陽平の独白

 これはとある物語の幕が上がる前に、主人公たる少年がだらだら愚痴をこぼしているものです。

 適当に鼻で笑いながら読んでやってください。

 俺はいつでも中途半端だった。

 昔から、本当にやりたいことなんて見つけられなかったし、何かをやり遂げられたこともほとんど無かった。たまに興味を持ったことがあったとしても、中途半端に努力をし、中途半端に結果を残して、自分の才能の無さを思い知った。

 笑えるのが、才能が無いと思い知ったくせに中途半端に諦めきれず、時々、思い出したように努力を繰り返すことだ。

 まったく、素直に諦めればいいのにな。

 そんな自分の中途半端さに嫌気がさして、荒れた時期もあったけれど、ほんの数年であっさりと更正してしまった。

 荒れ方すらも俺は中途半端だった。

 あ、よく勘違いされるのだが、俺はこんな風に中途半端なのだが、別にそのこと自体は今はそんなに悲観していないし、それなりに青春をエンジョイしている。

 実際、自分の愚痴みたいなことを言うのは結構久しぶりだった。

 その程度には楽しく毎日を送っている。

 ただ、ついつい思ってしまうのだ。

 

 こんな中途半端な俺が、本当に世界なんてものを救えるのか?


 本当のところ、救えるかどうかなんて言っている場合じゃない。

 俺しか世界を救えないのだから、何が何でも救わなければいけないのだけれど、俺はその決意すらも中途半端だった。

 出来ることなら、こんな俺でも世界を救えると信じたい。

 【ライターアース】と笑える日が来ることを、信じたい。

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