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6月7日
いつも通りの一日が明けて週末。
人間がどれくらい歩けるかに興味があって、この土日は遠くの街まで歩いてみようと考えていた。が、奇しくも来週が三連休になったので挑戦はそちらに延期することにした。
では空いた今週末は何をしよう?願わくば漫然ではない週末を。開け放した窓からは朝の匂い、遠くを走る車の音は一台分。物思いにふける未明の早朝は贅沢な時間だと思う。
そういえば、大昔読んだ本をもう一度読みたくなり図書館で予約した。中央図書館の書庫に移されていたとはよほど読む人が少なかったのだろう。
僕自身にもあまり面白い小説じゃなかった記憶がある。というか、よく理解できずただ物語として脳味噌に流し込むだけだった。再び読みたくなったのは、無知ゆえに放棄した理解を獲得し直す故とも言える。
知らないことを知るのは楽しい。分からないことを理解するのは楽しい。痩せた脳味噌を耕して種を蒔くみたいなものだ。それがどんな実を結ぶかは分からない。でも、まあ、日記のネタくらいにはなるに違いない。