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ばれている

 沼地を越えた先にある村は今までの村とは違ってプレイヤーが結構いるおかげなのかそこそこの賑わいを見せているものが殺風景ではある。


 「こうやって見ると本当に村の活気が最初と後で全然違うな」


 カムイの話の通りであり森方面のクエストを完了してから村を少し見て回っていたけど村の問題がなくなってNPCが活気を取り戻し忙しく歩き回っている光景が見られたのだ。


 「洞窟の村の方はすぐに煌びやかな村に変わったけど来た時は寂れていたような感じだったから精霊門を開放することで代わるのかもな」

 「そうなると今頃は洞窟の方と森の方は大騒ぎになっているんだろうな・・・俺達を見ているあいつらもそれ狙いなんだろうけど」


 村に入ってからこちらを見てくる人数が増えた。結構遠目からなので無視しているが彼らは俺達の行動を伺っているのは分かる。


 「まあ、アロンがいれば注目を集めるのは当然だし耳ざとい奴等ならアナウンスを聞いてすぐに各村にスタンバっているだろうさ」


 そんな中で精霊子を連れたパーティーが来れば現れたらこうなるってことか。こちらとしては害を加えない限りは同行するつもりもないので気にはしていない。


 そんな注目を集めている俺達はこの村の村長に話を聞きにやって来ると腕輪を見た瞬間に対応が変わりこの村に起こっていることを話してくれた。

 話の内容は他の村と変わらずモンスターのせいで川や井戸の水が使えなくなっていて水不足に陥っているとの事だ。しかも川の先にある湖には精霊門がありそこにそのモンスターは陣取っているとの事だ。精霊も門から出てこれない状況であるらしい。

 ここまでの話を聞いて俺達が思ったことはさっきと全然違うところがある。


 「なんか・・・さっきよりも深刻じゃねえか?」

 「うん、洞窟側も誰かに門を壊されたって言っていたし・・・もしかして場所によって状況が違うのかな」


 今まで俺があった三か所だと洞窟が一番ひどくて森がほとんどなんもなかったな。ここは、その中間ってところかな?


 「なんかストーリー性があるのかね?土の方は見てないから分からんがそんなにひどいのか?」

 「うん、結構派手に壊されていたよ・・・そう言えば初めて見る人にはどう映っているんだろう?」

 「多分だけど門を開けていないやつには壊れて見えていて門を開けた奴は治って観えていると思うぜ。そうじゃないとイベントが見れないしな」


 オンラインゲームだとそんな感じになるのかと思いながら雑談しながら村を出ようとしているがやっぱりついて来るプレイヤーはいる。


 「走るか?」

 「別にいいんじゃない。結局ここは水曜日にしか門を開けれないんだから」


 腕輪があるからこそできるズルを彼らは出来ないんだし見たい人は見ればいいかなと思ってほおっておく。


 そのまま湖を目指して歩いて行くと少しして川に流れている水に変化があった。村まで通っているであろう水は木のダムによってせき止められていたのだ。これが村まで水が流れていない原因でありここから先が村長が言っていたモンスターのテリトリーなのかもしれない。

 アインを先頭にダムの先に進んでいく。今の所はモンスターの攻撃はないが周りの景色はとんでもない事になっていて木という木が倒れており嚙み切ったような跡も見られた。


 「ーーー!!」

 「どうしたアイン・・・ッ!?」


 アインが何かに築いたらしくそれを聞こうとした瞬間だった。俺達をかばうように前に立ったアインはいきなり飛んで来た丸太を防いだのだ。アインのHPが減り俺達は周りを警戒する。見える範囲には敵はいないことをカムイと確認するのだがまたも凄い勢いで飛んでくる丸太をアインは受け止める。


 「ソラウミ!丸太が飛んでくる方向に走るぞ!ここじゃあ狙い撃ちに合う!」

 「わかった!アイン、アロン!行くぞ!」

 「ーーー!」

 「ディーも俺にしっかりとつかまってろ!!」

 「ディー!」


 カムイの肩にしがみついているディーに俺の後を追うアインは移動が遅いアロンをかばいながら走っている。俺達が丸太を飛ばしてくる方向に走っていくと勢いよく今度は木の棒が数十本一気に飛んでくる。


 「なんの!!」

 

 カムイは自分に当たる物だけ槍でさばき撃ち落としていき俺は飛んでくる攻撃をかわしながら前に進む。アインはアロンを後ろに回して自分を立てにして飛んでくる木の棒を防御することなく進んでいく。木の棒もアインに当たっているのだが全く聞いていないとばかりに走っている。全身が鉄の鎧の様な存在には脅威にはならないのだろう。


 飛んで来た場所まで辿り着くと湖と思われる場所は様々な木によって積み上げられた山の上にいるモンスターによって要塞の様な上代になっていた。

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