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方針

 取り合えず洞窟を出ると近くに村が見えたのでそこによるとウインドウにスペクトル街と南の村と書かれた場所が登録された。どうやら街や村の中からなら他の場所に飛べるらしいファストトラベルと言う奴なのだろう。


 「され・・・料理スキルを取っ手と残りのポイントどうしようかな?」


 残りは4ポイントなのだがステータスに振るかスキルに振るべきなのかを考えているがVRMMOというジャンルになった事で色々と今までと違いすぎるのは今回の事でわかった。今までは先頭画面から技を選択し攻防を楽しむみたいなものだったのにこんなに変わると使うのが怖くなってしまう。


 「もうちょっと待ってから使うか始まりの街も全然探索してないしそれからでも大丈夫だろう」

 「グァ!」


 頭の上で食事をとっているゴウカはむしゃむしゃと保存食を喰っている。食材も買いたいし探検したいやりたい頃とがいっぱいでじっとしていられないのだ


 「ゴウカ一旦始まりの街に戻ろうか」

 「グァ!」


 リアルの時間を見るが全然進んでいなあいので夕食までやり続ける事に決めた。食べ終わったらまたやるけど確か継続ログイン時間ってのが決まっていたはずだし休みを挟むならその時がいいだろう。


 「よーし帰るか!」

 「グァアア!!」


 始まりの街を選択して俺達はそっちに帰った。



 MFゲーム内運営室

 ここはゲーム内に存在する運営陣のみが入ることが出来るエリアであり何人もの運営人がそこで作業をしていた主に苦情や迷惑行為などの注意ひどい場合はそのプレイヤーのアカウントの停止などもここでやっている。そんな中システム運営を行っていた人がいきなり声を上げたので


 「はあああああああああ!?」


 いきなりの事に何事かと周りも驚いていたがその理由はすぐに分かった。なんと始まりの街の四方にあるエリアの一つが攻略されたとのアナウンスが彼らの耳にも入って来たからだ。開始一日目でいきなり攻略されるとはここにいる運営人達も予想していなかったのだ。そんな中一人の男が声を上げた作業員に近づいて行った。


 「エリア攻略と出ているが何があったんだ?」

 「あ、部長。そ、その何と言っていいか・・・あまりにもあり得な過ぎて声を出してしまって」

 「あり得ないとは何だ?まさかバグやチートでもでたか?」

 

 管理責任者である彼は取り合えず何があ鷹を確認する。もしバグだった場合はすぐに修正しないといけないしチーターならすぐにアカウントを停止しなければならないからだ。だが彼が話した内容は私でも想定した物とは全く違っていたからだ。


 「い、いえチーターでっもバグでもありません。正規の方法でボスは倒されました」

 「?なら何をそんなに驚いているんだ。確かに運営初日にしてこれは快挙だが問題でもないだろ」

 「いえ・・・このプレイヤーのレベルが問題なんです」

 「レベル?ボス戦なら設定では5~7を想定していたはずだが何レベルだったんだ?」

 「1です」

 「・・・は?」

 「レベル1で攻略しちゃったんです!」


 この言葉に私も驚いてしまった。そもそもボス部屋までは多くのモンスターが徘徊している。それを倒していれば確実にレベルが上がるからだ。レベル1でボス部屋に入ると言う事は道中のモンスターを全部無視したと言う事でしかないのだ。余りにも信じられない事にそのプレイヤーの行動映像を見せてもらうことにした。


 「映像を見せてもらうよ・・・これは特典限定のプレイヤーだね。だがしかしこの戦い方は」


 その戦い方は戦闘状態になった相手をこかしてそのまま奥に逃げるをボス部屋延々に繰り返す物だった。ボス戦も最初は色んな所を攻撃っしていき弱点が腹だと分かったら時間をかけてそこだけを狙うと言う戦法だった。


 「この戦法を二時間近く続けてボスを倒したんです。それだけじゃなく現在このプレイヤーが単独称号数が5個ととんでもない事にもなっていて・・・ど、どうしましょうか」


 称号も確認したが中には取りにくいはずの称号も入っている。

 

 「まさかヒットマンとジャイアントキリングを同時に獲得してしまうとはな」

 「ヒットマンは確か相手の弱点を一定数でしたよね。しかもモンスターの種類で蓄積を分けている」

 「ああ、獣でも鳥類や四足歩行型などで経験値を分けているな。ジャイアントキリングは自身のレベルかステータスのどちらかに二倍以上の差がある場合得られるものだ。尚且つその離れているプレイヤーが倒して初めて入手できる物だったな」


 この称号はパーティーを組んで強い人に攻撃をしてもらい最後に弱いプレイヤーで攻撃し倒しても倒したそのプレイヤー以外手に入らないようにするための仕様だ。こうしないとパーティー全員が手に入れてしまうからだ。


 「・・・面白いプレイヤーだな。ソラウミか」

 「感心している場合じゃないですよ!初日でこんなに称号を獲得されるなんて考えてもいませんでした」

 「このプレイヤーは何の不正もしていないのならこのまま作業を続けてくれ。ただしこれだけの事をなしたのだ他プレイヤーの迷惑行為などがあるかも知れないそれに目を光らせて置け」


 慌てている運営人に指示を飛ばす彼も分かりましたと作業を再開する。そのまま私も別の所に向かう。


 「いやはや、初日でこんなことが起きるとはな一応ゲームの設定とモンスターの強さの再確認も他の部署の頭を揃えて話し合うか」

 

 私はそんなことを思いながら移動する。映像には契約したモンスターと勝ったことを本当に喜んでいるその姿に誇らしくも嬉しくこれから大変になる事に少々頭を抱えるのであった。

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