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料理に挑戦だ

 俺は料理をあまりしない。よくてチャーハンを作ったりカレーを作るぐらいの腕しかないのだ。生産職のリーダーらしく人に俺が使っていい場所を教えてもらってそこで手に入れた食材を確認してみる。ゴウカ達は周りに迷惑をかけない場所で遊んでいるが


 「スー」


 スミンは俺が料理するのを応援してくれるそうだ。コッコルを倒して手に入った物はコッコルの肉とコッコルの卵にコッコルの羽という物でここでは卵と肉が使えるだろう。なのでまずは卵焼きを作ってみる事にした。卵をボールでかき混ぜた後に熱したフライパンに乗せるとポンというおとで料理が出来た。


 卵焼き

 効果:3分間HPを徐々に回復 空腹度:12回復


 卵焼きだけだとこれぐらいの出来になるらしくイベントポイントは2ポイントと出ている。どうも作った物を街に納品するとポイントが貰えるらしい。まあ、初めて作ったし食べてみると


 「お~素材の味だ」


 調味料を使っていないので卵の甘さがよくわかる物になった。生産系のプレイヤーってこういうのを楽しみにしているのか。そう思うと何だかワクワクしてきた。その後は試行錯誤を繰り返していく素材が多いと失敗したりしてゴミにもなってしまったが最終的に辿り着いた卵焼きは


 ハム入り塩卵焼き

 効果:6分間HPを徐々に回復 空腹度:20


 うん、もっとスキルのレベルを上げれば効果も入れれる食材も増えたのかな?現在の料理スキルのレベルは5になっている。ここで食材を使って行けばもっと上がるはずだ。その後も色々作る中でスミンは横で眠ってしまっていた。


 「よし、次は肉を使ってみるか」


 コッコルの肉を使って色々試していく。ただ俺はリアルな料理を知らんので持っている物を入れて焼くと言った感じの事しかできない出来るのも何かいまいちな物ばかりだ。串なんかあれば焼き鳥も出来るのだろうがその串もないのでどうしようと思っていた時だった。


 「何かお困りですか」


 俺の隣で料理をしていた女性プレイヤーが声をかけてくれたのだ。獣人族の羊の角をした茶髪プレイヤーだった。


 「ああ、いきなりすいません。腕を組んで唸っていたのでつい」

 「いや、悩んでいたのは事実なので・・・その串なんて持ってませんか?」

 「ええ、持ってますよ」


 そう言ってそのプレイヤーは俺に串をくれた。


 「おお、これで焼き鳥が作れるぞ。それじゃあ、これもし良かったら貰ってください」


 そう言って渡したのは試練の門で手に入ったジャガイモとゴボウを渡したのだ。彼女は驚いてこちらを見てくる。まあ、発見されたばかりのエリアのアイテムだし無理もない。


 「これって・・・いいんですか!?」

 「貰ったお返しだしな。少ししか持ってないからあんまり渡せないけど俺みたいな探索と戦闘メインよりも貴方の方が有効に使ってくれそうだしね。俺はソラウミていいます」

 「わ、私はプリルって言います。ファーマーですけど料理が好きで料理もやってます・・・もしかしなくても白蒼の冒険者ですよね」

 「生産職でも有名なんだな俺」

 「えっと・・・あれを見ればまあ」


 そう言って指をさした方を見ると遊んでいるゴウカ達の周りに集まっているプレイヤーがいた遠目からゴウカ達を見て何だか和んでいる。ドラゴンは珍しいのだろうな後はアロスもかな?何故かマッスルポーズをするアインにつられて負けじと別のポーズをするプレイヤーもいる。


 「カオスだな」

 「ははは」


 見た感じ迷惑はかけていなさそうなのでいいがもし注意されるようなことがあれば大人しくさせよう。そのままプリルさんから色々聞くことにした。料理のコツだったりスキルをあげるに適している物だったりを聞きその中で俺が気になった事があった。


 「果実ジュースですか」

 「うん!あれがとっても美味しいんだ。見つかったのがまだ野イチゴとかブルーベリーとかだけどね。あれをハチミツと一緒に混ぜるととっても美味しくなるんだ」


 ハチミツをドロップするモンスターは始まりの森にいる蜂だけが分かっている状態らしく。ファーマーの中にはそれを手に入れて自家製のハチミツを作ろうと試みる人もいるとの事だ。スミンは飲み物しか飲まないのでこれは試すのもありだろう。そんな中で俺は出来た焼き鳥をゴウカに喰わせるために呼んだ。


 「ゴウカ、これ食べるか」


 遊んでいるゴウカは俺の声を聴きこちらに飛んでくる。手に持っている焼き鳥を見て目を輝かせているゴウカにそれを渡すと勢いよく食べ始めた。


 「グァ~」


 どうやら大満足らしい。その光景を見て歓声が沸く。手を止めてこちらを見ているプレイヤーも何人かいるが迷惑だからというわけではないのだけが幸いだ。


 注意はされてないしまあ・・・いいよな?

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