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忘れていたことやること

 喜んでいた矢先俺はある事を思い出してしまった。


 「あああああああ!!!料理スキル取るの忘れた!!!」

 

 テイマーを選んだ場合に料理スキルをとることはだいたいきまっていることでありその理由は契約したモンスターは食事をとるからだ。食事をとる事で好感度を稼ぐことが出来色んな恩恵が貰えるからだ。なので絶対というわけではないにしても大体のプレイヤーは取っているのだ。


 「どうしよう・・・というか今から取れるのか?」


 一応確認する。この世界がもし今までのMFだとスキルを覚えるにはある程度それにちなんだ事をしたり作ったりNPCに弟子入りするなどしなければ行けないのだ。

 確認したところ料理スキルは序盤でもボーナスポイントを払えば貰えるのだが


 「5ポイントか」


 現在俺が持っているポイントは0。ポイントを貰うにはレベルを上げると1レベルごとに1ポイント貰えるのだが簡単に行けるか?途中でお腹とか減るのか?そもそも前まではそんな機能なかったよな?


 「グァ?」


 考え込んでいる俺を見ているゴウカを見てある事が頭をよぎるそういえば特典で食べ物もあったよなそれってまさかこのゲームではお腹が減るってことなのか?

 今までだったら恩恵を貰えうダメだけの料理が確実に欲しくなったと言う事か。そんなことを思っていたがそれよりも重要なことがあるそれはゴウカがお腹を空かせている姿を想像してしまった事だ。


 「・・・取らねばならぬ」

 「グァ?」

 「・・・今からモンスターを倒してレベル上げじゃあ!!」

 「グァ!」


 

 と言う事で現在俺達が居るのは街の南側にある洞窟のフィールド名前はラード洞窟だ。ここに来たのは俺の風魔法に有効な土属性モンスターが多いからだ。


 「ゴウカ俺達の狙いはここのボスだけだ。周りのモンスターは全部無視するぞ」

 「グァ」

 

 ここはβテストを行ったプレイヤーの動画によるとボス戦は一体しか出ない事が分かっている。更に土属性であることもなのでここのボスを倒して一発でレベルを稼ぐことが狙いだ。いきなり無茶だって思うかもしれないがまあ、なんでもチャレンジは大事だし倒せれば儲けものなんだしもし死んでも3回まではペナルティがないから問題もない。


 「よっしゃ!行くぜ!」


 洞窟に入り道を進んでいく。まもなくしてモンスターとエンカウントした。相手は一頭身のモンスターのギャットと言われる猫の顔に蝙蝠の翼が生えたモンスターだった。


 「すまんな、狙いはボスだけだから通らせてもらうぞ!」


 俺は魔法使いを選んだ時に装備していた見習いの杖で相手を攻撃して怯んだすきに通り抜けることにした。魔法の温存の為でもあるがこの世界の戦闘で使う体の性能も知りながら戦闘を逃げていく。次に現れたのは蝙蝠だった数は二体。空を飛んでいるのでなかなか攻撃が当てれないかもと思っていたが


 「グァァ!!」

 

 飛行で飛んで行ったゴウカが爪と尻尾の攻撃で二体を地面に叩きのめした。


 「やるなゴウカ!そのまま逃げながら前進だ!」

 「グァ!」


 それからも蝙蝠、ギャットが何体か出て来たがそれらを怯ませたら逃げる(前進)しながら奥に進んでいく途中道も間違えながらどんどん進んでいくが中間ぐらいから相手のレベルが上がって来た。レベル2~3だった相手が今は4~6あたりになって来た。ここまで来ると怯ませるのも楽ではないがそれでも逃げ切り奥に進んでいく。

 モンスターの種類もゴロッケというモンスターも出て来た。見た目がカエルの背中に岩がついているようなモンスターも出て来てこいつか中々硬いので気づかれても相手をせず速さを活かして逃げる。


 そんなこんなで明るいランタンの光が見えそのままそこに入る。セーフティーエリアであったその奥に扉がのだがその前にアナウンスが聞こえて来た。


 『一定回数の逃走を確認しました。ソラウミ様に称号逃走者を獲得しました。スキル逃走を獲得しました。ボーナスポイント1ポイント獲得しました』


 「え?」


 セーフティーエリアに入った瞬間にこんなアナウンスが聞こえた。ステータスを見るとスキル欄に逃走が追加されていた。


 逃走:レベルが離れている相手からも逃げられる


 思いがけない所で手に入れれたスキルと称号に驚きながら喜ぼうとしたら


 『プレイヤーソラウミ様はこの世界最初の称号を獲得しました。称号白蒼(はくそう)の冒険者を獲得しました。ボーナスポイント2ポイント獲得』


 まさかの二つ目にびっくりした。白蒼って俺の髪の色から取ったのか?それよりも俺が初めての称号者ってどういう事なんだ?今日発売とはいえ午前中の学校を終わらせてすぐにやっているけど今まで誰も称号を獲得できていなかったのかちょっと意外だな。

 そんなこと考えていたが俺にとって一番の収穫はポイントを3ポイントも手に入った事だった。


 「・・・これならボスに挑まなくても・・・いや結果論だな」


 ボスに挑むために逃げながら来たから手に入ったのだからどうしようもないよな。そんなことより何が称号のトリガーになったんだろう?ただ逃げるだけなのかそれとも少しでも戦闘をしてからじゃないとだめだったのか。


 「グァ」

 

 考えていたらゴウカが扉を指さして「行こう」と俺の服を引っ張る。


 「はは、そうだな。行く前にこの保存食は喰っとけよ。戦っている最中にお腹がすいたら力が出ないからな」

 「グァ!」


 インベントリーから出した保存食を受け取ったゴウカはそれをもくもく食べていく。考えるのは後でいいかとなり俺も保存食たべる。さてボス戦だ!!

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