決意表明とスミンの変化
ある事を決意し俺はゴウカとアインに話しかける。
「ゴウカ、アイン俺一つやることが決まったよ」
「グァ?」
「ーーー?」
何を話すか気になって首をかしげる二人に話をする。
「俺な昔この世界で冒険したことあるんだ」
運営からこのゲームは全ての作品と繋がっている事は告げられている。なので各シリーズをやった事のある俺からすれば冒険したことがあると言うのはあながち間違いではない。
「だからその時一緒に旅したモンスター達を契約したい。そのモンスターのユニークがいるならその子と冒険したい手伝ってくれるか?」
今と過去のモンスター達を揃えて冒険がしたい事をゴウカとアインに伝えると
「グァァ!!」
「ーーー!!」
雄たけびを上げて手伝うと指をサムズアップしてくれるゴウカといきなり輝きだしマッスルポーズをするアイン、多分協力すると言う事なのだろう。
「勿論、スミンお前も頼むぞ・・・うん?」
返事もジェスチャーもできないスミンにそう言って畑を見たらとんでもない事が起きていた。何とスミンの花びらがカラフルな四色色になっていたのだ。赤、青、黄、白と周りに植えた花と同じ色になっている。驚くべきことはそれだけではなく周りに植えたはずの花が無くなっているのだ。枯れたというわけではなく無くなっていたのだ。
「・・・もしかして食べちゃった?」
食べるではなく植物なら栄養を吸い取ったと言うべきなのか俺が見ていない間に花が咲きその花の色に擬態してその後花達の栄養を吸い取ったのだろうか?
「というかレベル上がっているなパーティーに入れてないのに」
スミンのレベルは何と4になっている。何もしてないのに三も上がったのだ。
「う~ん、花の栄養を素ってレベルが上がったのか。お世話をすると経験値がはいるのか・・・わからんな」
もしかしたら情報屋のアキさんの力を借りる時が来たのではないか。お金もあるし後で・・・ってもう行けそうにないから次のログインの時だな。
「取り合えず、スミンお前にお見上げがあるのだ」
そう言ってアイテム覧からゴーレム倒して手に入れた土を取り出す。植え替えとか必要なのかと思ったら画面が出てきて土を新しくしますかと出て来た。そのままYESを押すと今までの土とは違い少しふんわりとした土が畑にまかれていた。
「このサイズなら一つだけでいいんだ」
畑には土の効果が三日続くことが書いてあり時間が経過して行っている。
「う~ん、後は・・・花屋で他の色の花がないか確かめてこようか。それぐらいの時間は残っているし二人はここで待ってて」
「グァ」
「ーーー」
花屋に行くと4色の色以外に紫、緑、ピンクの花が置いてあったのですぐに買い戻ってすぐに植え水をまいてあげた。そしてそのまま俺はログアウトするのであった。
ログアウトした俺は今の時間を見ると0時少し前と言った感じだ。寝る準備はもうできているしベットに潜って形態をいじっていたら
ピロリン
と携帯がメッセージを受信した。内容は何とMFのイベントについてだった。今週の土曜日からやるらしく内容は始まりの街でのイベントらしい。その日だけゲームの時間進行を変えて現実の1日で4日遊べるようになるとの事だった。発売して3日目ですぐにイベントとはなかなか攻めたスケジュールだな。学生の俺は土曜日休みなので何の問題もないですがね。
「イベント楽しみだな~」
そんな感想と共に俺は眠りについたのであった。