表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/72

NPCクエスト

 唐突に何か始まった。こっちはただ情報が欲しかっただけなのに


 「え~っと頼みとは何でしょうか?」


 断るのも気が引けてしまったので聞くことにした。かかわった事のあるNPCだし多少はね。


 「実はね、私は扱っている植物でどうしても欲しい物があってねあんたに取ってきてほしいんだよ」


 植物の採取依頼と言う事なのだろう冒険者は住人の依頼なんかも扱っているがこんな感じで依頼を貰うことになるとは思わなかったでも問題もあった。


 「すいません。俺は植物の知識がないのですが大丈夫なんでしょうか」


 俺は植物に関するスキルは何も持っていない。持ってない状態で受けれる物なの葉を確認しとかないと相手にも迷惑をかけてしまう。


 「そうなのかいでも大丈夫だよ。見れば一目で分かる見た目だからね」


 う~ん、ここまで言うなら俺でもできる依頼らしいな。


 「内容を聞きましょう。何を取りに行けばいいんですか」


 採取イベントならばそこまで時間もかからんだろうし受けてもいいな。NPCに好感度があるか分からんが断るよりかはいいだろう。


 「依頼は赤い花、黄色い花、青い花、白い花を集めて欲しいんだい。いつも頼んでいる人が手が離せなくなっちゃってね困ってたんだよ」

 「本数は?」

 「全部一本づつでいいよ。あとこれも持っていきな」


 そういうと一冊の本を渡された。


 「その本に取ってきてほしい花の絵が載っているからそれを頼りに取ってきてくれ」


 依頼 花の採取

 内容:赤、黄、青、白の四つの花を採取

 報酬:200ガルド 花の本

 期限:三日


 うん?なんかお金以外にも本が貰えるぞ。これは初めての事だ。しかも期限付きと来た。これは即効終わらせなければな。


 「場所は北の森だよ。私はここにいるか花屋にいるから頑張っておくれ」

 「わかりました。ゴウカ行くぞ!」

 「グァ!」


 走って出て行き俺達は北の森に向かった。



 北の森の入り口にたどり着いた俺は一旦貰った本を確認する。そこには花の特徴を捉えた絵と言うより画像があった。ここはゲームの補正みたいなものなのだろうと納得しといた。

 本を片手にそれらしき花を捜し森の中を歩いていると赤い花が咲いている場所を発見した。


 「お、あそこだな」


 辿り着いたその場所は一面の赤い花が咲いた美しい景色が広がっていた。どうも群生地のようなことになっているらしい。早速一輪積んで達成だっと思ったのだが


 「あれ?依頼が進行しない?」


 依頼を見て観ても採取項目の部分が0のままである。なんでだっと思って花を見て観ると画像の花と少し違った。花の形が違うのだ。画像のは花びら6枚なのだが俺が持っているのは5枚の物なのだ。それを知った途端に嫌な予感がした。


 「ま、まさかこの中から目的の花を捜せってことか」


 一面の赤い花の中から一輪だけ捜せとか子供の時の四つ葉のクローバーを捜せ見たいなことを今やらされているのだ。しかも時間制限付きで


 「・・・・えええい!ゴウカお前はそっちを捜してくれ俺はこっちを捜す!」

 「グァア!」


 そんなこんなで花を捜し始める。これかなっと手に取るが若干違って居る物が多く積んだ花はインベントリーの中に入って行く。

 

 赤い花 観賞用

 効果:なし

 

 種 種類 赤い花

 効果:なし


 こんな感じで10輪ほど間違えながら30分後


 「あった!!」


 ついに目当ての花を入手できた。依頼欄も0から1にかわっている。だがこれを後3回見つけてやらないといけない。空が暗くなったら見づらくなるので明るいうちに探し出さねばならぬ。そんなこんなで次の花を捜しに行く。ちょっと離れた所に黄色い花が見えて来た。


 「あったぞゴウカ!」

 「グァ!」


 そのまま走ってその場所に向かい画像を見ながら探す。運が良ければすぐに見つかるのだろうが見つからない時は見つからない物で今回は1時間かかった。見つけたのはゴウカだ。


 「よしゴウカ次の場所に・・・うん?」


 行こうと言いかけた時だった進路の先にブゥ~ンという音と共にモンスターが出て来た。


 フラワービー レベル3 属性:風


 森では虫系のモンスターが出るとは聞いたがデフォルメされた蜂が出て来た。しかも4匹もだ。


 「ええい、貴様らに構っている暇などないのだ!逃げるぞゴウカ!」

 「グァ!」


 そのまま全力で逃げた。まさかこんなことで逃走のスキルを試す機会があるとは思わんかったぜ。他の花を捜しに歩いていると湖らしき場所に青い花が咲いているではないか!早速探し始める。ここまで来ると探索系のスキルが欲しくなってくるがとるポイントもないしで自力で探し出す。そして見つけ出す。日はまだ出ているが午後であるのは間違いないので急がないといけない。森の中で夜になったら暗くてどこにいるかわかったもんじゃない。


 最後の白い花を求めて探索していくが


 「「「「ブゥ~ン」」」」


 また蜂のは音が聞こえて来たそれも複数聞こえる。モンスターとの戦闘を避けながら来ているがさっきから会うモンスターが蜂だけなの俺が花を持っているからよってきているのか?花を持っているから襲われやすいですとかやめてくれよ。


 「後は白い花だしさっさと探さないとな」


 空を見るが少し暗くなってきている。すぐに見つかるといいのだが


 そんな望みは叶いませんでした。夕暮れ時まで時間が進みようやく見つけた白い花の群生地はなんと


 「こんな崖の近くにあるなんてな」


 咲いていた場所は崖の近く落ちたら即死間違いなしの場所に咲いていたのだ。まあ、森を一望できるので絶景ではあるんだが日はもう沈む寸前であり夜はすぐそこまで来ている。


 「早速探しますか」


 日が出ている時間帯に帰りたかったがここまで来たら諦めて夜の森を楽しもうじゃないかと開き直ってしまった。


 「う~んないな」

 「グァ~」


 くまなく探しているが全く見つからない。夜になってしまっているが白い花は夜の光と相まって幻想的に映る。そして崖の下も一応のぞき込むとそこに本の画像と同じ物があったのだ。だがこれを取るには崖を少し下りないといけないのだが


 「ゴウカ頼んだ」

 「グァ」


 そう!俺にはゴウカがいる。飛行スキルを持っているゴウカは難なくその場所まで行き取ってきてくれた。依頼欄の項目も4つになっており揃った事が分かる。


 「やった~・・・って痛た!?」

 「グァ!?」


 近くの花に手が当たった瞬間、ビリビリっと電気をくらったような感覚が襲う。驚いて自分のステータスを見るとダメージをくらっているのだしまも毒状態になってもいるのだ。


 「毒ってどういうことだ?」


 俺は自分が手を置いてしまった所にある花を見ながら固まるしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ