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第二 ある国にて

自身の故郷を後にした狩人は、ある国に依頼できていた。

その国には、英雄と呼ばれるものがいた、、

そうして、依頼先に行き、話を聞く、、

聞き込みを通し、狩人は怪物のもとへ向かって行く、、、

次の依頼である国に来ていた狩人は最初に役人と接触していた。


「初めまして、あなたが狩人ですか?」


「えぇ、そうですよ。」


「そうですか、それで、誰から依頼を受けたのですか?」


「すみません、それは私の仕事上お伝え出来ないことです。」


「、、、そうですか、、」


「入ってもいいですか?」


しかし、役人は狩人を入れなかった、、、


「、、どうして入れてくれないのですか?」


「仕事だったとしても、用件を聞くことは絶対ですので、答えられないのであれば、、」


役人は銃に手をかける、、

その雰囲気は一触即発であった。

すると、狩人の後ろから声が聞こえる。


「やぁ!!どうしたんだい?」


「、、!!え、、英雄様!!どうしてここに?」


「実は、ここに銀の銃を持った狩人が来ていると聞いてね。」


英雄と言われるものが狩人に目をくばる。


「ふぅむ、、、君が狩人君かな?初めまして!!」


英雄が手を出し、握手を求めたが狩人は無視をした。


「、、、、、、」


「、、!!貴様!!英雄様が直々に握手を求めたというのに!!無視とはどういう要件だ!!」


「私は、狩人、、警戒は常々持っておくことが大切なんでね。」


「、、ははは!!それもそうだな!!いや、すまないね!!」


「はぁ~、、暑苦しい、、、もう入っていいですか?」


「そうだな、、案内はいるか?」


「いらないですよ、、英雄サマ、、、」


「ははは!!そうか!!よし分かった!!くれぐれも問題は起こすなよ?」


「当たり前ですよ、、」


狩人がそう返事をすると国に入っていく、、、


「あれが英雄サマねぇ~、、、随分と胡散臭い、、」


狩人はそういうと依頼人がいる場所に歩いていく。


「ここだよな、、でも、、ここって、、、」


狩人が顔を上げるとそこにあった建物は教会であった。

そうして、狩人は警戒をしながら扉を開ける。


「失礼しま~す、、私、依頼を受けた狩人なのですが、、、」


狩人が教会の中でそういうと、一人の女性が歩いてくる、、、


「あぁ!!初めまして!!今回の依頼、受けていただきありがとうございます、、、」


シスターはそう言い頭を下げる。


「あ、はい、、それで、今回のこの依頼は?」


「実は、、ここ最近、教会に通っていた女性たちが次々と、、、」


「、、?それは、女性だけなのですか?」


「えぇ、、女性だけなのです、、」


「それは、、何とも奇妙ですね、、」


「えぇ、しかもいなくなった時期が英雄サマが帰ってきたころから、、、」


「あぁ、あの英雄がですが、、、」


「はい、英雄様はこの国を救ってくださいました、、ですが、女性癖が悪いという噂が、、、」


「そんな噂が、、わかりました、こちらで少し聞き込みをしましょう。」


「はい!!お願いします!!いなくなった女性たちには、、わ、、私の友人も、、、う、、うぅ、、、」


「はい、必ずやその怪物を倒します。」


「お、、お願いします、、狩人様、、、」


それを聞いた狩人は教会を後にした。


「さて、どこから聞こうか、、」


狩人が聞き込みを始める場所を考えていると、どこからか声が聞こえる。


「やぁ!!検問ぶりではないか!!狩人君!!」


その声は、狩人が最も怪しがっている英雄であった、、


「、、どうしてここに英雄サマが?」


「ははは!!敬語は使わなくていいぞ!!狩人君!!君も事件についても依頼を受けているのだろ?」


「、、事件とは?」


「あぁ、、依頼は話せなかったな、、事件とは「教会女性消失事件」というものだ、、」


「、、消失事件ですか、、、」


「あぁ、どうも女性だけがいなくなるらしい、、、」


「それは、教会に訪問したことがある人がですか?」


「ん?何を言っているのだ?狩人君、教会に訪問したことがあるではなく、教会に入っていったものがいなくなるのだよ。」


「え?教会に訪問ではなく、教会に入っていったものですか?」


「ん?あぁ、、何かおかしいかね?」


「いえ、、そうだ、これから聞き込みなんですよ、よかったら協力してくれませんか?」


「、、いいのかい?狩人君はそういうのを嫌うと思ったのだか?」


「えぇ、こちらも英雄サマの力を借りられるのなら依頼も順調にいきますし。」


「そうか、では、協力させてもらおうかな。」


狩人と英雄は一緒に聞き込みを始めた、、


「すみませ~ん、お話よろしいでしょうか?」


「ん~?何ですか?って!?英雄様!?ど、、どうしてここに!?」


「こんにちは!!ごめんね?いきなり、実は、俺たちいま聞き込みをしているんですよ。」


「聞き込み?何のですか?」


「今聞いてるのはね、消失事件について聞いてるんだよ、それで何か知ってることはない?」


「う~ん?消失事件についてですか、、特には見てないんですよね?ただ、若い女性が多かったと思いますね、、」


「若い女性ですか、、ありがとうございます、、」


「ありがとうね~!!」


「若い女性、、」


「ん?何か引っかかることが?」


「いいや?特にはね、さぁ、次行こうか。」


そうして、狩人と英雄は聞き込みを終えた、、、


「さて、狩人君、何かわかったことはあるかね?」


「そうですね、「若い女性」、「朝、夜関係なし」、「教会以外では何も起きていない」、「シスターはいなくなっていない」、、、」


「ふ~む、それだけ聞ければ君の依頼は大丈夫かな?」


「えぇ、ここからは狩人の時間ですから、、、」


「ん?でも、君は今、武器を持っていなくはないか?」


「この世界は、化物を殺すための神器もあるんですよ、、来い、「聖銀銃」」


狩人がそう言うと、溶けたような銀が狩人の手に集まると銃に変わった、、


「ほう、、それが狩人になったものに渡される「銀の武器」か、、、」


「えぇ、私の場合は「銃」ですが、他のものは「剣」、「鎌」、「盾」などいろいろとありますよ。」


「そうかい、それで、どこに行くんだい?」


「教会ですよ、あなたはついてこないでくださいね?英雄サマ、、、」


「はいは~い、よろしくね~、狩人君。」


英雄が狩人に対し手を振ると、狩人はそれに答えるように手を振り返した。

そうして、狩人は再び教会に向かって行く、、


「おや?どうしたのですか?狩人様、、?」


「、、、シスター、、いや、怪物よ、お前は女性たちをどうした?」


「、、何を言っているのですか?私は、、」


「なら、この教会の神を言え、いえるだろ?シスターなら?」


「、、、はぁ、、あなたが英雄と殺し合ってくれるのなら私はもっと食らえたのに、、、」


シスターと言われた化物は、そうつぶやき変化していく、、、


「、、、やっぱり、気持ち悪いな、、、」


その姿は、まさに肉塊が凝縮されたような姿であった、、、


「私は、「暴食の肉塊」、若い女性は肉が柔らかくとても美味であったぞ!!」


「そうかよ、、、」


狩人がその肉塊に銃を向けたと同時に肉塊から触手が現れ、狩人の横腹を殴り飛ばす、、、


「、、っ!!がはっ!!」


狩人はその衝撃によって教会の扉を壊し、外に投げ出された、、


「、、!?ど、、どうした!!狩人君!?」


英雄が走って狩人に近づこうとしたが狩人が叫ぶ。


「来るな!!お前ではこいつの相手にはならない!!お前は街を守れ!!「救国の英雄」!!」


「、、!!分かった!!死ぬなよ!!狩人君!!」


「あぁ、任せとけ、、、」


そう言った狩人の顔には笑みが現れた、、


「っと、、、言った手前、逃げられないけど、、、あのでかさと硬さはどうしたものか、、、」


狩人がそう言いながら教会に目をやると肉塊はさらに大きくなっていた、、、


「、、ははは!!これは、、中々、、、」


「あれが、、「暴食の肉塊」、、随分とでかいな、、、」


狩人が聞いたその声は、狩人の仕事仲間「鎌の狩人」、、「死神」と呼ばれるものだった。


「、、あなたも来るんですね、、、死神、、、」


「まぁ、、「滅黙の三怪物」の一体が現れたって聞いてな、、、」


「あぁ、、あれが「滅黙の三怪物」の一体なのか、、、」


「我々で倒すぞ、狩人、、、」


「、、はい、、死神、、」


「では、私から行くぞ、合わせろよ?」


死神と呼ばれるものが肉塊に突っ込んでいく、、、

死神と呼ばれるものの鎌捌きはまさに死神の如く、狩人の射撃は死神を避けるように肉塊に着弾する、、、


「ぐぁ~!!!邪魔をするな!!「銀の狩人」ども!!」


「あはは!!素晴らしいな!!私の鎌を何度も受け、毒ももらっているはずなのによくそんな俊敏に動けるな!!」


「貴方もですよ、死神、あなたもよく避けますね、、、」


「ふざけるな!!私は、「暴食」を司るもの!!お前ら、人間に!!負けるか!!」


「あっそう、ならそろそろ死ねよ。」


死神がそう言うと、大きく鎌を上げ、その肉塊を縦に裂く、、

すると、コアのような小さな玉が現れ、それを寸分の狂いもなく狩人は打ち壊した、、、


「な、、なんだと、、、この私が、、人間如きに、、、」


「なめるな、我々は狩人、化物を殺し、民を守るものだ。」


大きな肉塊は消失を始めていた、、、

しかし、狩人の後ろに小さな肉塊が少しづつ近づいていく、、

それには、死神も狩人も気づいていない、、、


「死ね、、、「銃の狩人」、、」


その小さな肉が狩人に対し飛んでった瞬間、英雄が立ちはだかった、、、


「わが友に不意打ちとはな、、、消滅するがよい、、」


英雄はそう言い、拳を振り下ろした、それはまさに希望たる拳であった、、、


「、、ありがとうな、英雄、、、」


「何、我が国を救ってくれたのだ、、お礼を言うのはこちらの方さ、、狩人君。」


「そうかよ、、、」

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。

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