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歴史のお時間2「ルキフェル王国の歴史と主神について」

挿絵(By みてみん)



 この世界に存在する他の多数の国々が主神を『全知全能神ゼニス』としている一方で、ルキフェル王国は女神ゼニスよりも格下の『魔法神アリソン』を主神としている。

 これは、数千年以上もの昔、ルキフェル王国が『魔力至上主義』を標榜し、成人までに一定の魔力に至らなかった国民を処刑していたころの時代に由来する。

 当時のルキフェル王国――魔王国は現国王でもある魔王・ルキフェル13世が全国民を【従魔(テイム)】して絶対服従させ、さらにその魔王を魔法神が精神支配するという恐怖政治の体制を敷いていた。


 一説には、その当時の魔法神は『アリソン』ではなかったと言われている。


 当時の魔法神の名前は『マギノス』。

 魔法と魔力だけを愛し、その偏愛の為に王国全土を恐怖に陥れていた張本人である。

 が、その魔法神マギノスがあるとき魔法神アリソンにとって代わったという説である。

 アルフレド王国に生まれた女勇者であるアリス・フォン・ロンダキアが戦争の末にルキフェル13世を調伏し、自らが魔王となって『魔力至上主義』を止めさせ、恐怖政治に終止符を打った。

 が、それでも魔法神マギノスの影響力が衰えなかった為、魔王となってから数百年後に、仲間とともに魔法神マギノスを討ち、空いた席を埋める為に自らが魔法神となった――という話である。

 実際、全国で祀られている魔法神は女神の姿を取っており、数千年の時を生きる魔王ルキフェル13世が、魔法神の像をして『これこそ我が永遠の妻の姿だ』と公言したという記録もある。


 絵画に残されたその姿は、長い金髪と青い瞳を持っている。



   ■ ◆ ■ ◆



「…………ふぅ」


 やることもないので読んでいた歴史本を、閉じる。

 居間。

 視線の先では、相も変わらずお師匠様が一心不乱に何やら執筆している。


「今度は何を?」


「【強制育成(グロウ)】と【発酵(ファーメント)】の魔法を使った造酒方法について、さね。あぁ、あとは【収納(アイテム)空間(・ボックス)】を使った蒸留酒の作り方も書き加えようかねぇ?」


「お師匠様、お酒飲むんですか?」


「飲まないよ」


 だろうね。どころか僕は、お師匠様が何かを口に含んだところすら見たことがない。


 ナゾの美少女(?)。

 正体不明のお師匠様。

 長い金髪に、青い瞳、ね……。


「あはは、まさか、ね」

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