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1話 解雇

 

 「正直、ごめん、邪魔なの、このパーティにはいらない」


 まだ空も明るい昼時、ギルドの一角でナイルは幼馴染のフウカに、確かにそう告げられた。


 「そ、そんな! 嘘だろ!? 確かに、僕には強いスキルもつよい魔法も強い武術もないけど、けど、僕たち今まで四人で頑張ってきたじゃないか!!」


 突然のクビ宣言に、動揺を隠せるわけもなく、ナイルはただ、残りたいという意志を言葉に載せる。


 「は? 僕()()? 何自分まで頭数に入れられるわけ? 君は、実際何をしてた? 俺が戦っているときも、フウカが命を懸けて魔法を使っている時も、カエデが回復に徹している時も、君はいつだって、本を開いているだけ。 実際何かしていたか?」


 ナイルの言葉に息せき切ったように、勇者パーティのリーダー兼このヤマハ王国が抱える勇者であるヒカルが、諭すように言葉を並べる。

 

 しかし、ナイルにも言い分がある。   


 悲しみを隠すかのように下げていた顔をあげて、

 いや、でも………と、話し始めた頃には、もう3人はギルドの門まで歩いていた。


 そして、わずかながらに聞こえただろうフウカが、後ろを向いて一言、


 


 「情けないよ………」



 と吐き捨てていくのであった。  




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 


  

 「はぁ、」



 確かに、ナイルは元々サポートに徹していたのもあって、そう見られていたかもしれない。 しかし、あそこまで言われることはないのではないのだろうか。


 「一人に、なっちまったな」



 平原を1人彷徨する中、ため息を吐くたびに出てくる白い煙と、フウカのあの言葉が、心も体も、冷え冷えとさせるのであった。

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