表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/82

4−なにこれ、魔法?

 なんか窓開いてたから外に出ちゃった。

 庭広いし。迷子になりそう。


「ミケー?どこー???」


 少年が探しに来てる。

 それよりもどうにかしてこの首輪を外せないかな。

 ん?待てよ?あの商人の親父の言っていたことを思い出す。


「集中・・・・・・?」


 自分の額に集中する。

 それを開放する瞬間に首輪が外れるイメージをする。


 コロンコロン・・・。


 なにこれ、マジ簡単に取れたし。

 ってか俺魔法使ったっぽい。

 やっぱ俺天才じゃん。


「どーーこーーーーー????」


 うん、逃げよう。

 買ってくれた少年には感謝してるよ。

 ただ、自分の名前を覚えきれないってのが致命的だった。

 バカでかい塀に上り、俺は屋敷の外に出た。

 外で見た景色は、一番最初の町よりも日本に近い気がする。

 あ、ご飯食べてからくれば良かったし。

 ってかこれからどうしよう。

 ん?良い匂いする。ちょっと行ってみよう。

 とある建物に入る。そこはずいぶん活気があって、ずいぶんたくましい人達が大勢いた。


「なんだぁコイツ。迷い猫か?」


 ハゲのおっさんが俺を睨む。

 こえー。ってか筋肉どんだけついてんのこのマッチョ。

 あ、なんかあっちで女の人が飯食ってるじゃん。

 そそくさとせがみに行く。


「ぉ、三毛猫だ。なになに?」


 ご飯をください。


「あぁ、そう?そんなに私って美人?よく言われ・・・」

「ちげーし」


 思わずツッコミを入れてしまった。


「うぉっ、喋るの君?」


 もうどうしようもないからコクンと頷く。


「ふーん、高く売れそうね?」


 みんな同じ発想にたどりつくんですね。


「ご飯ください」

「いいよ」

「売らないでください」

「・・・・・・いいよ」


 間があるんですよねー。

 とりあえず俺はなんかパンみたいなものをもらった。

 なにこれ、意外とうまいし。


「そだっ!私と組まない?」

「いやだ」

「ストレートだねぇ。ちょっとへこむよ」


 と言いつつも笑っている。


「じゃあさ、とりあえず私の仕事を見てみてよ。君には何かただならぬものを感じるんだよね」


 なにコイツ。また勇者とか言ってきそうな流れ。


「まあまあ、とりあえずついておいでって」


 退屈凌ぎになるかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ