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36-なにこれ、タコ勇者 その3

 どういうわけか、タコはタコ自身の身を守る以外で、攻撃をしてこなかった。


「ミラ、この進路の先に何かあるんじゃない?」


 思ったことをミラに伝える。


「例えば?」

「なんかすっごい怪獣とか」

「タコも十分怪獣だけどね」

「獣じゃないじゃん?」

「ロロも十分怪獣だと思うわよ?」

「あれぇそれはカチンとくるなぁ」

「んー?なにかまちがった?」

「俺からしたら妖精だって十分怪獣だよ」

「そういうこと言っちゃうんだぁ」


 なにこれ、ケンカになったし。


「君たち!今がチャンスだ!」


 君たちって俺たちのこと?

 調子に乗ってんじゃねぇぞタコ勇者が。

 今はそれ所じゃねぇんだよ!


「にゃ!」


 完全にタコを敵視し、さらに俺たちのこととかなんにも見ていない勇者に、俺は電撃を食らわせた。

 俺から攻撃を受けるなんて微塵も思っていなかった勇者は、あっけなく電撃で気絶してしまった。


「うるさいのが減った」

「勇者ダサい」


 勇者のおかげでなんか仲直りができた。

 ありがとう、君は忘れない。名前忘れたけど。

 タコは相変わらず船の進路を妨げるように、水中に君臨した。


「タコー、大丈夫だから!」


 なんの根拠もない。

 何があるのかだって知らない。

 でもそう言ってみた。

 俺たちはこんなところで足止めをくらってるわけにはいかないんだ。

 なぜなら足止めくらって、せっかく戦闘に集中してて醒めてた船酔いが再発したら嫌だもん。


「たのむ!タコー!」


 もはや目的は違うけどそんなの関係ねぇ。

 自分の身が一番可愛いよ、そりゃ。

 だって猫だもん。

 全然動こうとしないタコにだんだんイライラしてきた。


「ほら、もういいってばそういうの。空気読んで」


 意味わかんないって顔してる。顔とかよくわかんないけど。

 しょうがないなぁ。


「どけぇ!」


 大声で怒鳴った。特大の殺気と一緒に。

 すると、タコは心配そうな雰囲気を漂わせながら、しぶしぶ進路を空けてくれた。


「ありがと」


 この湖の先に一体何があるというんだろう。

 とんでもないモンスターがいるのか、それともとんでもない悪党のアジトがあるのか。

 はっきし言ってどうでもいいから、早く船から降りたい。

 タコ勇者もあんくらいの電撃でいつまで寝てるんだ。早く起きろし。

タコとタコ勇者がごちゃごちゃになって読みにくいですね。ごめんなさい。


あー、この後どんな恐怖が待ってることにしようか悩みますw

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