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34-なにこれ、タコ勇者 その1

 そもそもさ、根本的なことを言っちゃうよ?

 タコって海の生き物じゃね?

 これって言葉にしていいのかな。

 これ言って、そこは言わない約束だろうがって空気になったらどうしよう。


「どうしたのロロ?」


 ミラが何かを察した。

 そんなに考え込んだ顔してたんかなぁ。

 まぁ、気になることだから一応言うかな。


「いや、大したことじゃないんだけど・・・」

「じゃあ今はいいよね」


 切り出したのに、切り出し方をミスった。

 気にしたら負けなの?そうなの?

 ぐらぐら揺れる船と俺の心が悲鳴をあげている。


「水には電気系の魔法がセオリーさ。僕の魔法で仕留めてみせるよ」


 勇者がいきり始めた。

 俺はね、この後、どういう結果になるのか知ってるよ。


「ライジングサン!」


 魔法の名前に電気関係なかったし。

 え、あ、もしかして、雷神と掛けてるの?むしろ、ある意味で高度な魔法だよね。

 電気を凝縮したような球状の光がタコに直撃する。

 そして、大方の予想通り、ほとんどダメージがなかった。


「ふっ、さすがだな」


 もうスルーするね。

 とりあえず電気系はイマイチみたいだから、別の魔法でいこう。


「にゃ!」


 先の闘技大会で覚えた光の矢を雨のように降らせる。

 タコの体に矢が接触した瞬間、魔法が粉々に消え去った。

 魔法がきらめきながら分解されている。

 厳密にいうなら、接触する直前で分解されている。

 もしかしたらこのタコには魔法が効かないのかも。


「魔法が・・・」


 そう言っただけでミラには伝わったようだ。

 俺の方を見てコクっと頷いた。


「光もダメなら、炎で焼きタコにしてあげよう!」


 タコ勇者は気付いてないらしい。

 なんか必死になって火の魔法を放ちまくってる。

 全部効いてないけどね。


「チャージ!」


 ミラが俺に魔法を掛けてくれる。

 ミラはサポート魔法の専門だけあって、俺が自分に掛ける補助よりも効果が数段高い。

 これで身体能力が抜群に上がったはず。


「ファイヤーストーム!!」


 うわぁ・・・・・・せっかく肉弾戦しようと思ったのに、火の渦がタコを囲んでて、むしろ俺が近づけない事態になってるし。


「このタコ勇者!いい加減気付け!にゃ!」


 思わず叫び、湖の水を操って鎮火させた。

 誰でもいいから、この味方か敵かわからんタコ勇者をどっかにやってくれ。

時間をください。

家に帰ってパソコンを開く元気すら、最近は失せてきましたw

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