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25−なにこれ、ミスったし

「準決勝第一試合!三毛猫のロロ対、白銀のイデア!!!」


 本日二試合目は女の子との対決らしい。

 長くない剣を片手に、白く長い髪の毛を揺らしながら俺を睨む。

 ちょっと・・・怖いかも。

 動物の本能的に、目の奥からすごい殺気を感じる。


「お前・・・・・・何者だ?」


 呟くように。

 答えるべきかな?

 なんか喋れるってことがバレてそうだし。


「・・・人形?誰かが操っているのか?」


 あれー。意外と何もわかってないんじゃん。

 さすがに人形ってのはないっしょ。


「・・・・・・かわいい」


 この風貌でかわいいもの好きかぁ。

 まぁ、俺のことをかわいいと思うなんて最高のセンスの持ち主ってことだけは確かだな。


「レディーファイトッ!!!」


 見たところ魔法剣士かな。しかも素早い攻撃を主体とする感じ。

 ある意味俺と似てるかも。

 イデアが何も持っていない左手を俺にむけてのばす。

 やばっ!

 思った瞬間、俺よりも大きなファイヤーボールが飛んでくる。

 思いっきり後ろに飛び退く。

 同時に俺に詰めてくる。

 本当に俺と戦い方が似てる。


「ふっ」


 息を吐き出しながら剣を振り下ろす。

 華奢な体からは想像もつかないほどの剣速。

 たぶん補助魔法で強化してるんだろう。

 ってか、この人全部無詠唱なんですけど。

 左手が常に俺をむいてる。

 足に補助をかけていても微妙。


「・・・・・・思ったより速い」


 ボソッと一言。

 君の方が思ったより速いから。

 この相手に呪文なしで勝つことはたぶん不可能かも。

 あぁ、本当は使いたくないけど・・・。


「・・・・・・決着つけるよ」


 え、もう?そんなに速攻で決めちゃうの?

 ってか結構独り言多いよね?

 まぁ、大きいのがくるなら都合がいいかも。

 左手がこっちを向いてる。

 全力で俺はイデアへ詰め寄った。


「はっ!」


 うぉ、結構大きい声も出るのね。

 なにこれ、氷の魔法?

 イデアを中心に氷がドームを生していく。

 闘技場の観客席と完全に隔離される。

 攻撃魔法とばかり思ってたから、狙いがなんなのかは全くわからない。


「ふふっ、二人っきりだね」


 あれぇ、急に饒舌になったよ?


「ほーら、ねこしゃん。こっちにおいでぇ」


 甘ったれた声で俺を手招く。

 ってかここ寒いし。いろいろな意味で寒いし。


「そっちにいかないにゃ」


 甘ったれた声でお返し、と同時に無数のかまいたちを繰り出す。


「え?!」


 驚きを見せた時にはすでに体に傷ができていた。

 衝撃で氷のドームにひびが入る。


「しゃ、喋れたの・・・?」

「うん」


 ダメージで倒れたのか、ショックで倒れたのか、心がキュンとして倒れたのかはわかんないけど、とりあえず勝った。

 氷のド―ムが崩れる。

 下敷きにならないように、破片をかわす。


「なんと現れたのは三毛猫のロロだぁ!!!」


 あ!

 どうしよ!!!!

 猫缶はここで負けないといけなかったんだった・・・。

 うわぁ、うわぁ、負けたことにできないかなぁ。


「三毛猫のロロの勝利!!!!」


 うるせー。

 負けさせてくれー。

 決勝とかほんとに興味なかったのに・・・。

 あのキモい勇者と戦いたくないよ。

 あぁ、ミスった。

イデアはただのかわいいもの好きな女の子です。

っていうかただのアホです。

そもそもこのお話の登場人物の八割くらいアホだと思います。

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