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アルフレッドサイド

俺はアルフレッド=スタンリー。

王立騎士団所属の騎士だ。

父は伯爵で俺は長男。いずれは家を継がなくてはならない。

今年で28になる。その為最近では早く身を固めるようにと次々と縁談の話を持って来られていた。

しかし俺はそれを良しとは思っていなかった。


好きでも無い女と結婚するなんて考えられなかったから…


そうして任務に出る日、父より縁談の話をされ

「大事な人がいるから縁談は受けられません!」

と言い切ってしまった。

我ながら往生際が悪いとは思ったが…仕方が無かったんだ。


そうして無事に任務を終えて帰り途中、見つけたんだ。




俺の家は王都の中にあるが帰るにはソフィーの森を抜けなければならない。

森を抜けるには、旅人は大抵馬か馬車を利用する。

夜間は狼や魔物も出ると言われている。


そんな森の中を馬で駆けていたが、ふと気になって立ち止まる。

周りを見渡すと不思議な服を着た女が倒れているのが視界に入った。

慌てて馬を繋ぎ駆け寄る。


「おい!大丈夫か?」

反応がない。揺らしてみる。



身体を揺らすたびに長く伸びた黒髪がサラサラと揺れる。真っ白い肌の女の子だ。生きているのか心配になる。

「おい!目を開けろ!生きてるか?」

いくつくらいだろうか?まだ若そうだ。

こんな森の中にいるのは明らかに不自然だった。

瞼が揺れる。

生きている?顔を近づけて呼吸を確かめようとしたところで目が開いた!



「いや~」

と拒絶される俺。

特にやましい事はしていないが…

「おっ、生きてるな!」

とりあえず平静を装って声をかける。


彼女はキョロキョロしだした。

状況がわからないらしい。

訳のわからない言葉が発せられる。


何故森にいるのかは、本人もわからないようだが…危険人物では無いようだ。


「迷子か?」と聞くと恥ずかしそうに答える彼女を見てドキッとした。

倒れている時には少女のようだったが、目覚めると自分より少し若い位のように感じた。

しかし時折見せる仕草はやはり少女のようにも見える。

「アイカワユーリと言います。」

そう言って俺から聞いた情報を理解して質問に答えようとしているようだった。

名前は聞きなれない名前だったが最後の方でユーリと聞こえたのでそう呼ぶ事にした。

名前を褒めると照れているようだった。

珍しく興味を惹かれた。

もう少し一緒にいてみたいと思った。

どうやら行くあても無いようだし…

ちょうどよいか!

連れて帰ろう!笑


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