初めての魔界
かなり短めです。何となくキリが良さそうだったので……
表現を少し変更しました。詳しくは活動報告にてご覧下さい。
「………うっ、あ?」
光が収まると俺はまず、魔物の姿を確認した。
ーーー魔物は……居ないな
ホッとしたのもつかの間、俺はあることに気がついた。
ーーー何処だ此処は
今俺がいるのは森だ。一見、さっきと変わらないようにも見えるが何かがおかしい。
ーーー何だ? この感覚は
とりあえずその違和感を確かめることはせず、森を抜けるために歩き出した。
▽
それから一時間、俺は無事森を抜け出すことが出来た。
「ふぅ……魔物が来ないかビクビクしたぜ」
そう思っていた時
「おい、お前! そこで何をしている!?」
ビクゥ!
「は、ハイ、僕にな、なんの用でしょう?」
後ろから声をかけてきたのは武装をした人物だった。
しかし、普通の人にはあるはずの無い角が生えていた。
「ここは立ち入り禁止だぞ! 一体なにを……っ!? 角が無い?」
「いや、ある方がおかしいでしょ」
そう突っ込むが、嫌な予感がしてくる。
「な、何を言っているんだお前は!? 魔人ならあるべきものだろう! それが……無いだと?」
「は?」
ーーー今、魔人とか言ってなかった? この人
「い、今魔人って……」
「あぁ、なのに何故……はっ! もしかして」
「な、何でしょうか」
「取り敢えずお前を魔王様のところへ連れていく」
「へ? 魔王?」
「そうだ、魔王だ」
「はぁぁぁあ!?」
ーーー何だよ!? 一番関わりたくないやつだよ!そいつが原因で俺がどんな目にあったと思ってんだ!
「何故ですか!?」
「あまり大きな声を出すな! 切るぞ!」
「でも、理由がわかりません!」
「取り敢えずここでは話せん。話は着いてからだ」
ーーーぐっ、また逃げるか?
「言っておくが逃げてもお前は死ぬだけだぞ。どうやって此処へ来たかは知らんがここ周辺の魔物は強力だ。死にたくなければ大人しく着いてこい」
「ちっ」
ーーーやっぱり此処は魔界だったか
こうして俺は魔界の騎士らしき者に魔王の元へ連行された。
いつも読んでいただきありがとうございます!
落ち着き次第、更新を増やしたいと思います。
多分来週か、再来週あたりかと。