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全然関係ないけど、別にデカい大会だからって全部が全部盛り上がるわけないよね

遅れました。すいません。最近調子悪い……


 翌日、試合がある俺はレオとサラブレとで、本日の作戦の打ち合わせをしている。



 「……ここで私が負けても……だから問題はないはずよ」

 「いや、そうなると……つまりそれではリスクが大きすぎる」



 あーでもないこーでもないと、真剣な二人の会話についていけない俺。

 置いてけぼりで進められた話し合いの結果、本日はサラブレ、俺、レオの順で試合戦うこととなった。



ーーーこの順番だとクラスの奴らになんか言われるかもな



 俺が叩いてもいない大口を叩き、クラスから反感を買った。



 「よし……サラブレ、アカネ、改めて言うが今回の相手は大して強い相手ではない。だからなるべく自分の手の内を他の奴らに見せつけないよう戦い抜け」



 二人で頷き、センス学院の控え室を出た。




  ▽


 『さぁいよいよ本日から、第二予選! この戦いを制し、後に準々決勝に駒を進めるのはどこの学校だぁ!?』



 本日、俺らは初戦。相手はごくごく普通の中堅学校。他二人は相手を下に見ているが、俺には全て格上に見える。



ーーーなんだろう、俺がビビりすぎてんのかな



ーーー《半分正解なのでしょう》



 取り敢えず、クレルの言ったことに今は思考をめぐらせる余裕が無い。



 『これより、センス学院 対 ホップル学院の試合を始めます』



 会場の殆どは俺ら、センス学院にしか興味を持っていない様だ。



 『各選手前へ』



 「サラブレさん頑張って〜」

 「ええ」



ーーーお、何気初会話か?




 少し嬉しい俺。



 『両者構えて』



 サラブレの相手は、丸メガネの女子生徒。表情からするに、既に諦めているようだ。



 『始めぇ!』  



 相手の諦めを察したサラブレは、容赦なく丸メガネに攻撃を仕掛ける。



 「くっ!」

 「遅い!」



 反応が遅れた丸メガネ。サラブレの掌底が彼女を胸を打つ。



 「かはっ……!」



 衝撃で丸メガネは意識を落とした。

 それを確認した審判が判定を下す。



 『勝者、センス学院!』



  相手を圧倒したサラブレに、会場が湧く。



 『次の選手前へ』



ーーー流石サラブレさんだ。身体強化を脚と腕のみに使って最小限で勝利しやがった



 おそらく次の相手も同等のレベルであろう。




 『両者構えて』



 相手はロン毛のつり目男。




 何やら不敵な笑みを浮かべている。




 『始めぇ!』




 先程と同じように踏み込むサラブレ。




 「うそ」



 しかし、サラブレは何もすることなく……




 「参りました……降参よ」




 自らの敗北を認めた。




『勝者、ホップル学院!!』




 どよめきのなか、俺とレオは事の正体に気づき、レオはやっと敵として相手を認めるのであった。



 



 






 

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