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Alchemist  作者: 無口な社畜
第一章 ホームタウンから出てみよう
2/31

プロローグ

 現在時刻25:32。

 

 自主的な無償労働(サービス残業)を終えて帰宅した俺の帰宅時間は概ね同じなので、その事実に不満はあるが驚きはない。

 そもそも、驚いている時間があるくらいならその時間を睡眠時間に当てる方がよほど建設的だ。何しろ、明日・・の起床時間は5時なのだから。

 そう思いながら服に手をかけた俺だったが、明日が休日だった事を思い出す。


「……そうか。今日・・は好きなだけ寝てもいい日だったな」


 社員を消耗品としか思っていない、利益を追求した素晴らしい姿勢の我社(クソ会社)であるが、休みが3、2の間隔で一日挿入されているのは個人的にはありがたかった。

 人によっては連休も盆休みも正月休みもない会社などと不満を口にする事もあるようだが、俺的には今の睡眠時間で5日間を過ごす自信はないので問題ない。


 それに、単休だろうが連休だろうがどうせ殆どが睡眠で終わるのだから、休日回数などなんの意味もないだろう。

 そう考えると、俺は着ていた服を下着を残し全て脱ぎ捨てるとそのままベッドへダイブした。

 洗濯その他面倒な事は全て明日へ丸投げだ。


 もしかしたら今日はいい夢が見られるかもしれない。

 少なくとも、自然に目が覚めるまでは寝る事が出来ることに幸福感を感じている時点で何かが終わっている気分がしないでもないが。



 俺の名は山崎 相馬。

 自他共に社畜と認める28歳。

 上司曰く、ホワイト企業を目指しているらしい自称ホワイト企業の一会社員だ。


 ウトウトとよく働かなくなった頭の片隅で、いつもは直ぐに目が覚める携帯アラーム(目覚まし)の音を休日に聞いた事がないのはどうしてだろう? と考えた所で、唐突に意識が途切れたのだった。

 

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