第一話 Darling...Give me permission
覚悟は決まりましたか?では、覗いてみましょう♪
書庫の屋根から部屋のベランダまでラルに抱かれて空中散歩♪
ふわりとベランダに降り立つ。
ゆっくりと優しく下ろされるけど、首に絡めた手を放すのが淋しくて足がついてもぎゅっと首にしがみ付く。
ラルは私の背の高さに合わせて屈んでくれて
そのまま、また唇を重ねた。
軽く下唇を噛まれると痺れたみたいに息が震えて、無意識に甘い声が出てしまう。絡み合う思いに答えていくと、それは深く深く相手を求める事になる…
でも、お互いに止まらなくなるって分かるから、どちらともなく唇を離す。
キスの余韻に浸りながら目を開けると、ラルが唸るように囁く
「そんな目で煽んな…」
顔から火が出そうなほど熱い。
わぁ…うわっ…
きっと私はしたない顔してた。
もっと欲しいって、さっき好きって言ったばっかりなのに、なんて…破廉恥な!
「ごめん」
絡めた腕を解いて一歩距離を取る。
「同じ気持ちだからあやまるな」
そう言われて、今度は包まれるように抱きしめられる。
甘い…もう、甘くておぼれちゃう。
蜂蜜のお風呂に入ってるみたいで…幸せ。
でも、さすがに本当にこれだといつまでたっても離れられない。
自制がやっときき始めた。
「あっと…今日、パーティーでる?」
「でる」
その言葉に嬉しくなる。
「じゃ、気合入れて支度するね」
「…あんま胸出すなよ」
小さな声で言われた
お!これが噂のやきもち♪
ご機嫌で返す。
「なんか体重落ちて痩せちゃったから、あんまり綺麗に胸のラインでないから大丈夫だよ」
そういうと、コツンと軽く頭を叩かれた。
「意外に鈍感か?」
鈍感?なんで??
「だって、やきもち焼かれた事ないんだもん。
経験値がないの。どう反応したら正解?」
「おまっ、やきもちとか…はっきり…ごほん」
ラルは赤くなってそっぽを向いた
照れた!
かわいい!!!
もっと照れさせたい!!!
どうしたらいいのか?
「チッ…」
私のその興味を感じ取ってラルが舌打をする。
へへ、まー今回はこの編で勘弁してあけましょう。
ニコニコがとまらない
「ラルが言うなら。みんなの前で胸のでるドレスはもう着ない」
そういうと、突然唇を奪われる
「んっ…」
そして突然はなれる。
びっくりして顔を赤くしてると、クスっと笑われる。
そのままラルは魔法陣を展開する。
「あとでな」
そう笑顔で言って
青い光の中に消えて行った
もうっ…主導権、どうやったらとれるんだろう。
でも、口は緩んで…うきうきしちゃう。
「いちゃいちゃ…ちゅっちゅっ…にやにや…」
イヤミたーっぷりの低く湿った声が部屋の中側から響く。
ギクリっ、うっ…見られてた?
ギ・ギ・ギギギーという軋みの音が聞こえそうなぐらい、首が硬直して声の方を見るのに時間がかかる。
「塔の上でもいちゃついてて、ここにきてもいちゃついて…パーテイのお返事はいつするおつもりでしょうか?姉上様」
ベルの笑顔が怖い…
「あの、出席するわ。あ!あとラルと…ラル殿下と…っその…」
照れて言葉が出ない。
するとベルは抱きついてきた。
びっくりしたけど抱きとめる。
「よかったっ…幸せになってね」
優しく暖かく祝福してくれるベル。
うう、涙が…
また浮いてきて視界がゆがむ
「ありがとう、ベルぅ…」
「もう、アル王子とレヒューラちゃん以上にちみたち、わかりやすかったんだぞ!!ファルゴア王族舐めんな!!!」
そういって鼻息荒く親指を立てる。
笑い会ってベランダから室内には入ったら、
そこにタシーとハトナもいた。
私は、さっきの顛末を見られていたことをしって、更に顔が赤くなりソファーでしばらく休まなければ心臓が収まってくれなかった。