プロローグ
世界が暗転しているみたいだった
お天道様はすでに雲に隠れ闇だけがすべてを支配していた。
終電を過ぎたため賑わっていた繁華街の店はほとんど閉まっている。
終電を逃しそれ以上にお酒に飲まれたサラリーマンは完全にくらくらしていた。
今日は新人の歓迎会でとても浮かれていてつい何杯も飲んでしまった。
しかし一瞬で彼は意識を取り戻すこととなった。最悪な目覚めだったが、、、
グっッ 何かに腕をつかまれる。さっきまでまったく気配のなかったはずなのに、
いきなりのことで逃げようとしても腕が離れない。力が強く握力は平均を軽く超えるように
きつい・・・痛い 腕がもげる・・・・・・やばっ
路地裏まで体を持っていかれそうな感じだった、路地の隙間からは腕だけが出ていて他は見えなかった
あまりの苦痛に声を漏らす。しかしこの腕の痛さが原因で相手が誰でどうしてこんなことをするのかがわからなくなっていた。
腕が限界を超え一気に引っ張られ路地裏に引き込まれる。
思考がだんだん回復してきて、そくざに敵の顔を見ようとする。
え・・・・・・・嘘だろっ?
彼は息が止まる。それは二つの理由があった。まず一つ彼は顔を見ようとした瞬間、
隙が生まれ謎の敵は手にした隠しナイフで相手の腹を思いっきり刺す
ブスっ ブスッ ブスッ ブスッ ブスッ グチャ グチャ グチャ
何回も何回も何回もナイフを腹に刺していく。
血液は公園の噴水を思い出すように噴射していく。止まることのない赤い液が闇を照らしていく。
そして血液は壁にべっとりと付き、アートを描くのだった。
それは憎しみや愛や戸惑いの入り混じった吐き気を催すようなものだった
終電に間に合っていればこういうことには、妻と娘はどうなる。。。
死ぬってなんだ。怖い怖い恐怖ヤダヤダヤダ死にたくない、痛い痛いつらいいいいい
彼は恐怖に打ちのめされ死ぬことさえ完全に考えさせるまもなく息を引き取った。
彼は最後までわからなかった。彼がなぜ僕を殺そうとしたのか、
それは二つ目の理由でもある相手の容姿だった。
遺体をおろし下に置く。そこには血に塗れた狐のお面が静かに物語の開幕を心待ちにするように微笑んでいた・・・・・・
今回は私の作品を読んでいただきありがとうございます
しょっぱなからすみません。
次回は本編なのでできるだけ笑を取りたいです
ではまた!