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1. 2人の日常

初めての作品です。

種族は人族とエルフとドワーフと獣人がいます。これからの展開については未定です。

評価は辛口でお願いします。

 布団で寝ているオレに、女が蹴りをぶちかましながら言ってきた

『アーサー、ぐうたらしてないでさっさとなにかいいクエストを見つけてこい!!』

床でうずくまりながらオレは言った

『ラス、お前からたった今、傷を負わされたので今日はもう無理,,,。』

それを聞き、ラスはすぐさま反論してきた

『お前は,この程度の蹴りで動けなくなるようなやつではない。それよりも、金がもうすぐ尽きそうなんだよ!!』

それを聞き、オレは仕方なく家を出る。


 オレは歩きながらラスとの出会いを思い出していた。

 2年前、ギルドから帰る途中で倒れてる長身の女を見かけた。彼女に駆け寄ってみたら、オレはびっくりした。何故なら、彼女は獣人の中でも珍しい蛇と鳥のキメラだったからだ。

 普通、獣人は片方の親の特徴を引き継がれるので、両方の親の特徴が引き継がれた子は非常に稀でそのような者を世間ではキメラと呼んでいる。

 その姿を見て、オレは彼女を龍のようで綺麗だと思った。彼女に話しかけるも、酷く衰弱しておりこのままでは駄目だと思い、家に連れて帰って看病することにした。

 2日後の朝、オレは叩き起こされた。何事かと思い、目を見開くと助けた女が目の前に立っていた。

『私を助けたのはお前か?』

そう言われたので、頷くと

『そうか、ありがとう。

私はラス・フィーヌという。お前の名前は?』

その質問にオレは答える

『オレの名前はアーサーだ。』

彼女は数秒考えた後、ビックリすることを言ってきた

『私はいま手持ちの金がない。だから、お前の家に住まわせてもらう。手始めに一緒にこの汚い部屋を掃除するぞ。』

 オレはなんだこの女,図々しいなと思いながらも、力で敵わなかったので、強制的にオレとラスとの共同生活が始まった。

 あの女と暮らし始めてからは、家では小言を言われ、一緒に外に出かけると身長差で小さく見られたりなど面倒なことやウザく感じることが増えたが、クエストを手伝ってくれたり家賃の代わりに家事全般をやってくれるので助かっていることも多いので、なんだかんだで慣れてきたなと感じてきた。


 家から徒歩10分で着くギルドに入って、いい感じに楽で報酬が良さげなクエストがないか探してみるも、そんな都合の良い依頼はなく、無難な森の探索と薬草集めのクエストを受注した。

 オレは剣と簡単な魔法をつかって戦う一般的なスタイルで、実力は冒険者の中では普通だ。ラスは弓使いで弓矢と魔法を組み合わせて戦う。普段は援護に回ってくれてるが、実力はオレよりも上でどんな相手でも百発百中できる。更には、翼で飛んで空から全体を見渡しながら狙撃するので魔物との戦闘ではお世話になっている。その強さと見た目からギルドでは龍姫とか言われてる。こんなに強いのにラスが援護に回ってくれるのは、もっとオレに強くなって欲しいかららしい。もっとも、楽に生きたいオレからすると援護に回らず、バンバン敵を倒して欲しいのだが…。

 受注したクエストの紙を持って、支度をする為に一度家に帰った。

 ラスは受注したクエストの紙を見て、不満そうに言った

『また楽そうなモノにしたな。もっと難易度が高くて高報酬のクエスト受けろよ…。』

それを聞いて

『嫌だね。そんなの受けたら死ぬ確率も高まるし、めんどくさいじゃん。』

そんな口喧嘩をしながら、オレとラスは出発する準備をする。

 森は定期的に冒険者によって探索されているので、魔物は少なめである。なので、薬草探しが主な仕事になる。地味な作業で、面倒なためオレはあんまり好きではないのだが、ラスは薬草を見つけるのが上手く、結構好きらしい。なんなら、一人で集めに来てることもあるそうだ。

 すると、木の上から低級モンスターの魔猿が集団で出てきて、荷物を奪ってきた。オレは慌てて、電気魔法を放った。間一髪で、魔猿たちは痺れて、倒すことができた。その死体を集めてると

『危なかったな、今日の努力がなくなるところだったな。』

ラスはそう言いながら籠いっぱいに集めた薬草を持ってきた

『そうだな。でも、猿どもを倒した分の追加報酬がもらえるから、ある意味助かったかもな。』

そして、陽も落ち始めたのでオレたちは作業を切り上げて街に戻ることにした。

 街に戻り、ギルドに行ってクエストの成果に応じた報酬を貰い、必要な分だけ食料などの必需品を買って帰ることにした。帰る途中でラスが聞いてきた

『そういや、お前のフルネームなんていうんだ?』

その問いに対して、オレは一瞬だけ間をおいて

『言いたくない』

それだけしか言えなかった。でも、ラスは

『いいよ。お前が言いたくないなら言わなくていい。』

と、いつもと変わらない口調で言ってくれた。

 そして、家に帰ってからは家事は自分でやれと文句を言うラスに任せて、自分は食事した後、疲れたのでベッドで大の字になって寝た。




アーサーが放った電気魔法は「サンダーショック」という初級の技です。咄嗟の判断だったので、口に出さずに技を出しました。

更新は水曜日になるべくします。

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