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毒の魔法で華麗な日常を!!  作者: うなぎ大どじょう
第一章 死を育む樹海の中で
52/160

52 剣と魔法と特異点

騎士王(アーサー)だって……!?」


 黄金の剣を天へと掲げ、堂々たる名乗りを上げた金髪の女性。どうやら彼女はセイバーであるようなのだが、やはり何かがおかしい。


 そもそも、そんなプログラムを仕込んだ覚えはない。

 そう続けようとした百足だったが、彼は思わずその口を(つぐ)んでしまった。


 彼へと向けられたアーサーの笑みが、あまりにも優しかったのだから。


造物主(マスター)、私の勝手な行動をどうかお許し下さい。」


 騎士(セイバー)改め騎士王(アーサー)の外見を観察してみる。


 豪華かつ荘厳な装飾が散りばめられた、陽光に輝く黄金の剣と鎧。鎧兜は被っておらず、金髪碧眼(へきがん)の整った顔付きが遺憾無く披露されている。


 その見た目は明らかに女性なのだが――


 いやおかしい、百足は歯車仕掛自動人形(オートマタ)に性別を設定していない。それ故にセイバーの素体は、つるつるでのっぺらぼうの人型(マネキン)であったはずだ。


 何故、彼女は血の通った肉体を得ているのだ。何故受肉(じゅにく)しているのだ。


 それに何だ、あの黄金の剣は。

 一目見た瞬間に、脳内に『エクスカリバー』という文字列が強制的に()じ込まれてきた。それほどの存在感と格を保有する武具など、それはもはや聖遺物――神具に他ならないではないか。


 しかし、擬似オリハルコンの剣はどこに……いやまさか、それを対価として黄金錬成を行なったのか!?


 意味がわからない……! 想定外過ぎる!


「最近は想定外が多過ぎる……!」


 そう呟いた百足の脳内に、一つの言葉が浮かび上がってきた。


 ――『シンギュラリティ』。


 被造物(じんこうちのう)造物主(にんげん)の知能を超越する現象。それはつまり、アーティフィシャル・インテリジェンスの暴走である。

 確か、歯車仕掛自動人形(オートマタ)に搭載する俺製(じんこう)知能のシュミレーションを行なっていた時に、たった一度だけそれが算出されたことがあった。


 当時百足は机上の空論と切り捨てたが、今目の前で起こっているこの現象こそ、まさにそのシンギュラリティに他ならない。


「そんな馬鹿な……! 三原則にも深層学習への制約にも、何の問題も無かったはずなのに!」


 想定外の事態に狼狽を見せる百足。

 自ら創造した存在が自らの範疇(はんちゅう)を超えていくことは、もはや一種の恐怖と言って差し支えないのである。


 彼の無数の脚が、わらわらと統率を失って蠢き始める。


 だが、そんな百足にアーサーは再び優しく微笑んだ。


造物主(マスター)、ご安心ください。この私、アーサーの忠誠に変わりはありません」


 曇りなき顔付きで、アーサーはそう宣誓する。

 そして彼女は剣を鞘へと収めると、膝を地面について最敬礼を行った。


 そんな彼女を、陽光が眩しく照らす。


「アーサー……」


 その言葉と行動で、百足は焦りの渦の中から抜け出し、ハッと我に帰った。


 アーサーの碧い瞳と百足の赤い眼が、ゆっくりと交わっていく。

 次第に百足の心中には、湧き水のように冷静さが蘇っていった。


 ――確かにそうだ。造物主である自分が創造物のことを信じてやらないでどうする。


 たとえ未知の現象でも、意味不明でも、そこに意義を見出してみせるのが造物主としての役割なのではないか。


 百足の職人としての矜持が、再び胸中にむくむくと湧き上がってくる。

 シンギュラリティ、確かに意味不明な現象だが、それを乗りこなして見せてこそ真の職人であり造物主だ。


 彼は迷いを払うようにぶるぶると頭を振ると、今一度アーサーへと向き直った。


「……すまなかったアーサー、俺は造物主として君を信じるよ。もう一度、一緒に戦おう!」


「ええ、勿論です造物主(マスター)!」


 百足のその言葉を聞いて、アーサーは眩しく笑った。

 その表情には、翳りもぎこちなさも微塵も無い。


 彼女を目覚めさせたのは、ひとえに造物主(マスター)である百足を護りたいという強い想いであった。

 それは、初めは単にプログラムから代謝された指令に過ぎなかったのかもしれない。しかしあの時、確かにセイバーの中には計り知れない光が灯っていた。


 シンギュラリティの引き金を引いたそれが何であったのかは解らない。

 だがしかし、人間の脳の完全複製をその身に宿すセイバーは、そしてアーサーは、確かに愛を知っている。


「行きましょう、我が造物主(マスター)!」


 百足と彼女は再び歩を揃えて、共にヒッタイトを見据えた。


「……どうやら、話し合いは終わったみたいだな」


 戦斧を肩に担いだヒッタイトが、やれやれといった様子で呟く。

 彼女だって一端の戦士。敵の()()()()を見守ってやるくらいの器量はある。


「んなら、容赦はナシでいくぜ!」


「ああ! もちろん!」


 戦場に再び覇気が満ちる。


 四本腕を不思議な形に交差させる百足。

 エクスカリバーを抜剣するアーサー。

 戦斧をぶんぶんと振り回すヒッタイト。


「アーサー、作戦がある。足止めを頼んだ」


 各人が駆け出す直前、百足はアーサーの耳元で小さく囁いた。

 アーサーをその言葉を噛み締めると。より一層の魔力を滾らせる。


「ええ! お任せ下さい造物主(マスター)!」


 彼女は凛々しく答えると、エクスカリバーへと黄金色の魔力を大量に注ぐ。すると、柄に組み込まれていた宝玉がそれに呼応して光を放ち始めた。


「魔法の剣、エクスカリバーの真威を見なさい!」


 ロングソードの形を取っていたエクスカリバーがその体積を急激に膨張させ、一瞬の内に大剣へと変貌する。

 全身を遥かに凌駕する巨大さを持つそれを、セイバーは華麗に振り回して見せる。


 そして刀身に魔力を纏わせると、彼女は頭上から地面へ一直線にエクスカリバーを()いだ。


「『黄金一直閃(ストレートフラッシュ)』!!」


 振り下ろされた大剣から魔力の衝撃刃が放たれる。偃月(えんげつ)状の光の大刃が、地面を抉りながらヒッタイトへと迫っていく。


「えげつない出力だな! 流石は騎士王!」


 相対するヒッタイトの方はというと、なんと大股に脚を開き、どっしりと不動の構えをとった。


 迫る大刃を前にして血迷ったのであろうか。しかし、ヒッタイトに限ってそのようなことはあり得ないのである。


「どっせえええい!!」


 彼女は戦斧をバットの如く振り抜き、懐から取り出した即席魔法缶を打ち出した。その数三つ。


 魔法缶は無回転のまま豪速球で突き進み、やがて眩しい光を放ち始める。


「一つ目起爆! 『金犀弾(きんせいだん)』!」


 花吹雪のように舞い散る微細な光弾。


「二つ目起爆! 『登龍』!」


 天翔る龍の如き、うねる極太の水流。


「三つ目起爆! 『双樹槍』!」


 地面を割って飛び出た巨大な二本の樹木の槍。


 顕現した三つの魔術は互いに溶け合い、次第に一つの勢力に統合されていく。

 それはまさに、突き進む魔力の塊。正真正銘の巨大な力の奔流であった。


 三つの魔術の合わせ技はアーサーの放った衝撃刃に真正面から衝突し、そしてそれをバチリと打ち消すと、その勢いのままに彼女へと迫る。


 アーサーの衝撃刃の魔力すら吸収したそれは、もはや飛翔する龍のようにも見えた。


「……成程、東洋魔法ですか」


 しかし、騎士王アーサーは焦らない。

 それどころか彼女は、余裕綽々といった様子で手印を組み始めた。


 親指、人差し指、中指、薬指、小指……とんとんと重なり合い、組み合わさり、出来上がった手印。それはアーサーの黄金の魔力を魔術式へと注ぎ込む媒介となる。


 彼女の魔力が檻のように形を持ち、大気へと浸透していく。


 構築されるは魔力のドーム。分たれるは此岸と彼岸。その内部へと組み込まれた聖なる魔術は、そこをアーサーの箱庭へと変える。


「『結界・聖域(サンクチュアリ)』」


 聖なる魔力の満ちる結界――聖域が展開された。


 バチバチバチバチバチィィッ!!


 途端に、結界の障壁とヒッタイトの魔術が衝突する。

 空気が割れるような不快な音が鳴り渡り、魔力が火花となって飛び回る。


 バチィッ!!


 そして一際大きな轟音が鳴り渡ったのち、あたりに静寂が帰ってきた。


 結果、押し勝ったのは聖域の方であった。


「予想通りです」


 少しだけ誇らしげにアーサーが呟く。

 実際、彼女が今やってのけたことは中々に規格外だ。


 ヒッタイトの魔術を目視してから結界を展開するまでの約四秒の間に彼女が行った動作を列挙すると……。


 まず、空気中に漂っていたヒッタイトの『結界・剣線(ソードライン)』の魔力の残滓(ざんし)を分析し、結界術を習得。

 そこから自身の持つ黄金の魔力との親和性が最も高いと思われる『結界・聖域(サンクチュアリ)』の情報を、二秒でアカシック・レコードより参照。

 その後コンマ三秒で魔術式を自身に最適化、そして発動したのである。


 これこそ、造物主の範疇を超えた超知能『ポスト・シンギュラリティ』にのみ可能となる神業だ。


「これだけでは終わりませんよ! 『金犀弾』、『登龍』、『双樹槍』!」


 なんとそれだけではない。アーサーはたった今ヒッタイトが放ったばかりの魔法を瞬時にコピーし、撃ち放って見せたのである。


 射出された三つの魔術は統合され、巨大な力の奔流を形成していく。これもまた、先程と寸分違わぬ光景であった。


「小粋な真似を! 『玄武の鼈甲(べっこう)』!」


 ヒッタイトは即席魔法缶を消費し、亀の甲羅のような巨大な盾を召喚した。不思議な水のベールを纏ったそれは、アーサーの魔法を包み込むようにして消滅せしめた。

 不動の霊亀の名を借りたこの魔法の盾が、砕けることはそうそう無い。


 だがしかし、いくら盾を構えようとも当人の背後は無防備なのである。

 アーサーはヒッタイトが防御に専念しているその隙に、彼女の間合いへと侵入していた。


「何っ!?」


 アーサーの姿を捉えるヒッタイト。だがもう遅い。


 瞬間、十字の煌めきが迸る。


「『白銀十字剣(サザンクロス)』!」


 振るわれるエクスカリバー。放たれるは十字の銀閃。コンマ一秒の間に二度振り下ろされた剣が描き出す超高速の剣技。


 人の脳では認識できない階級の速度へと突入したその剣は――


「くあっ!?」


 ヒッタイトの脇腹を深く切り裂いた。


 水風船が割れた時のようにドバッと、身体からの出口を見つけた血液達が我先にと裂傷から溢れ出す。

 赤い血飛沫が風に靡かれて、絨毯のように広く飛び散っていく。


 ――ビッッッ!


 しかし次の瞬間、赤いカーテンの向こう側から猛速の戦斧がアーサーの顔面ド真ん前へと現れた。


「っ!」


「おっしゃあ! タダでは転ばん!」


 超反応を見せ、回避行動を試みるアーサー。だがそれでも刃を躱し切れず、左の耳がぶつりと千切れて吹き飛んでいった。


 だが、そんなものは些細なことであった。


 その直後に彼女の背後へと現れた、超質量で猛スピードの鉄車輪に比べれば。


 ギュギュギュギュギュゥッ!!


 風を切る轟音が、生物としての本能に危険信号を灯らせる。


 その鉄車輪はいわば、下り坂を駆け下りるジェットコースター。そんなものに衝突されれば、当然人体は木っ端微塵のバラバラである。


「うがぁっ!?」


 超弩級の重さと速さを纏った猛撃の轍(ジ・オンスロート)が、アーサーの背中にめり込んだ。

 壊れてはいけない何かが壊れていく音が、ゴキゴキと彼女の内側から響いてくる。


「タダでは転ばない上に、高利貸しなアタシだぜ!」


 二輪の鉄車輪は大きく空中を旋回しながら身を潜め、虎視眈々と不意打ちの機会を窺っていたのである。


 さらに畳み掛けて、ヒッタイトの戦斧が振り下ろされる。

 彼女は脇腹の傷から吹き出す大量の血液をものともせず、その斧術には一片の鈍りも見られない。


「どっせえええい!」


 その一撃は、アーサーの握るエクスカリバーを弾き落とした。


 地面へと叩き落とされ、ガランガランと音を立てるエクスカリバー。アーサーはすかさず手を伸ばしてそれを掴み取ろうとするが――


 バギャアッ!!


「があっ!?」


 伸ばしたその腕は、真横からふっ飛んできた鉄車輪によって真っ二つにへし折られた。


 折られた腕は宙を舞い、やがて力無くボトリと地面へと落下した。アーサーの腕の断面からは、無数の小さな歯車がじゃらじゃらと零れ落ちている。

 その光景は、彼女から力が失われていっていることを如実に表していた。


「今度こそ貰うぞ! 騎士の首級!」


 アーサーの首を刎ねんと、再び二つの鉄車輪がギロチン的軌道で滑走する。

 さらにはダメ押しとして、ヒッタイトが処刑人の如く戦斧を振り翳した。


「断頭の一閃を喰らいあがれ!!」


 二つの鉄車輪と一振りの戦斧。総勢三つの鈍色の輝きが、爛々まじまじとアーサーのつむじを見詰める。


 絶体絶命。万策尽きて、万事休す。まさしく彼女は袋小路に追い込まれた窮鼠(きゅうそ)である。


 断ち切られたアーサーの首が地面を転がる……数秒後にやってくるであろうそんな光景が脳裏をよぎる。


 ――しかし、忘れてはいけない。


「待たせたな、アーサー」


 彼女には変態でどうしようもない、世界で一番最強無敵な造物主(マスター)がついているということを。


 ドドドドドドドドドド!!!


 戦斧の刃が、鉄車輪が、ついにアーサーの首に触れんとしたその時。


 彼女たちの背後で、噴火のような勢いで大量の魔力が放出された。


「ふぅっ、こんなに集中したのは久しぶりだ」


 その噴火の中心に座していたのは、二面四腕四脚(にめんしわんしきゃく)の鬼神。

 その対になった二つの顔から、鬼気に満ちた四つの瞳がぎょろりとヒッタイトに向けられる。


「うちのアーサーを随分と可愛がってくれたみたいだな」


 その瞬間、空中で停止していた鉄車輪がガクリと小刻みに震えたかと思うと――


 がっしゃあああああんっ!!!


 力を失ったかのように、唐突に地面へと落下した。

 ガランガランと回転しながら地べたを転がる二つの鉄車輪。


 一体何が起きたというのだ。


「何が起きた!?」


 鉄車輪の主であるヒッタイトですら、それを把握できていない。ただ一つ確かなのは、突然鉄車輪が彼女の操縦を受け付けなくなったということだ。


「簡単なことさ。君はその鉄車輪に『ゴーレムの魔法をブレンドした』と言った……」


 百足が鬼面のままに語る。

 そして、四本の腕が同時に指をパチリと鳴らした。


「だからその魔術の回路を辿っていって、鉄車輪の操作権限を奪い取ってやったのさ」


 そう、彼は鉄車輪をに刻まれた魔術回路をクラッキングしたのだ。


 『猛撃の轍(ジ・オンスロート)』の中にゴーレムの魔法を混ぜ込んでしまったのが運の尽き。世界最高峰のゴーレムの使い手である百足にとってそれは、プログラムに侵入してくれと言わんばかりに置かれた梯子(はしご)に相違ないのである。


「んな馬鹿な! こんな短時間で幾重にも張られた魔術的ファイアウォールを突破して来たのか!?」


 ヒッタイトの顔に驚愕が浮かぶ。

 この魔法を設計した彼女だから理解している。魔法がどれ程に複雑なプログラムによって成り立っているのかを。他者が発動した魔法に干渉することがどれ程に困難なことであるのかを。


 そして、たった今それを目の前でやってのけた百足という存在が、どれ程に化け物であるのかを。


「そうだな、今回は相手の魔術式の中の一部を足掛かりにしたから……そうだ! この侵入・改竄(クラッキング)の手法を『百足の木馬』と名付けよう!」


 『戦装束・両面宿儺』にて召喚されるゴーレムのパワードスーツ。そこに四本もの腕が備わっているのは、単に戦闘の手数を増やすためだけではない。


 拇指対向性を持つ人間の『手』という器官は、確かに緻密な作業に向いている。

 しかし欠点が一つ。いかんせん、人間には手が二つしかないのだ。


 百本の脚を持つ百足はずっと考えていた。そんなに便利な手ならば、どうしてもっと沢山付けようと思わないのだろうと。

 二本の腕で満足する人間という猿は、随分と無欲な生物なのだな……と。


 だから彼は搭載した。

 砂粒を一粒ずつ摘んで、それを針の穴に落とすような超繊細な魔術的作業にも耐え得る四本の腕を。


 それらは百足の無限大の才能を最大限に引き出し、複雑な魔術回路に対するクラッキングすら可能にしたのである。


「流石は造物主(マスター)、見事なネーミングセンスです!」


 アーサーが立ち上がる。

 片腕となった彼女だが、瞳の闘志は消えてはいない。むしろ百足の大活躍を目にしたために、それは燃え上がるように膨れ上がっている。


 彼女の片腕には、勝利を(もたら)す黄金の剣エクスカリバー。


「くっ!」


 戦斧を構え直すヒッタイト。しかしアーサーの踏み込みは、その速度を遥かに上回った。


 黄金の魔力が溢れ出し、樹海に金色の華が咲く。


「金の剣閃と銀の剣閃、それが合わさる所に生まれる金銀混合(アマルガム)の輝きを――今ここにお見せします!」


 アーサーの金髪が、エクスカリバーの銀色の切先が、空間を彩り、見たことの無い神々しい光を生み出す。


 聖剣エクスカリバーの輝き、それは王を王たらしめるレガリア。魔法の剣から放たれる渾身の一閃は、仇なす全てを斬り裁く。


「『金銀円卓斬(アマルガムバスター)』ァァァァァ!!!」


 アーサーの振り下ろした終幕の一閃は、ヒッタイトの胸に円形の傷を刻んだ。

人工知能を登場させたなら、その暴走を書くのはマストだよね……ということで書いたのがこの話です。


ハイテクな用語を沢山使いたいという作者の欲望を、百足とヒッタイトはよく叶えてくれました。

しかし、アカシック・レコードに気軽にアクセスできてしまうアーサーという化け物を一体どうしましょう……。

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