登場人物(1)
「宮勤めの王子殺し」時点
大祭前後の行動を共にしたメイン5人(ノスコン、オリィ、リインナ、ゼム、ウィリィ)の設定集
【ノスコン・ダーク】プロマ
24歳/男
色素のほとんどない獣じみた長髪、冷たい瞳といかつい鼻、2m近い長身。元夜行性で服はほぼ白い。白/月
一人称:俺
魔力値:211
天空都市最強の魔法素質を持って生まれた男。
己の力をコントロールできない爆発物で、ついたあだ名は「白い怪物」「突然変異」「歩く天変地異」「白い幽霊」「人間ブルドーザー」など。
規格外な破壊力でしばしばバルスドーラに社会現象を起こす有名人。16年前、大祭の御前試合予選で広場に大穴を開け、御前試合を大祭スケジュールから消したことは多くの先輩の恨みを買っており、未明の決闘でオリィに負けた時は「ノスコン・ダークが負けて飯が美味い」祭になった。
父ジェノは書記官、祖母は薬草店、ワンオペ育児を任された母は病んで8歳の時別離。
レアケースとして長老会に日々いじられる10年前、オリィによって初めて敗北を味わった。
高慢で人目を嫌い、無口で爆発しがちなコミュ障だが、ほとんどは特別すぎる才能が原因のもので、根っこは情け深く誠実で、友を得てだんだん丸くなっていく。病院でオリィに友達宣言された日には「死んでもいいかも」と泣きかけた。生まれた時から特別だったので「普通」に憧れがあり、彼の「普通」は悪口ではない。
夢?の中で10年前のオリィそっくりな少女に「気の毒なプロマ」と呼ばれている。
【オリィ・ザッテ】
13歳/女
黒い巻毛、黒い瞳。右頬に十字星の形の4つのホクロ。魔力補助用のサークレットが小鬼の角に見える。黒/星座
一人称:あたし、オリィちゃん
魔力値:88
長老マルクの弟子。
10年前に長老会議道でノスコンを打ち負かしたらしいが、本人は人違いと言い張っている。10年前のノスコンの記憶から後のオリィがどうであったかはノスコンは何も知る機会がなかった。
魔力には恵まれないが「力が足りないなら知恵で」をモットーに、ありとあらゆる反則で勝ちをもぎ取りにくる。未明の決闘で見事ノスコンを負かし一躍天空都市の新ヒロインとなった。ノスコンを恨む世代を中心に「オリィちゃんを5年後に絶世の美少女にする会」等ファンクラブが複数結成されている。
頭の回転が速く、口数がたいへん多く、いつもふざけた物言いを好む。フリーマーケットでは愛想もよくなかなかの商人。
ノスコンにとって友人かつ天敵。天空都市最強をいつでも泣き寝入りさせられるジョーカーである。
趣味は漫画とラジオドラマ。天空都市ではオタクこそが最先端だ。そのため年齢の割に知識量は豊富。歴史BL英雄王x演説公を書いたことすらあり、半ナマ子孫バルスドーラ王にはちょっと弱い。
大の乗り物好きで、カーゴやシャトルに乗るとテンションがあがる。
生意気が目立つ若年だが苦労していないわけでもなく、ノスコンに病気の症状が現れた時にはらしくなく泣きそうになった。
【リインナ・グロース】
25歳/女
あかがね色の内巻セミロング、はしばみの瞳の美女
一人称:私
ノスコンの従姉妹。
向学心旺盛で、祖母の薬草店を継ぐために高等学校で薬学を専攻。ノスコンの実家に住み込めばいつのまにか叔父の書記官資格の取得を狙っていた。
社交的で外ヅラが良く、美しい笑顔で商店街のマドンナとなった。対して身内のノスコンに対しては冷たく辛辣。
魔術師らしい知恵と知識を尊ぶ精神の持ち主で、頭のよいオリィはお気に入り。一般論に流されて何も知らずに失礼しまくっていた石工ゼムが、実は恩師の兄だったことを知った時など自分の馬鹿さが許せずに号泣した。プライドが高くて涙脆いのは従兄弟と同じくらいの模様。
ユーモアも好み、よく笑い転げ、腹筋が日々鍛えられている。
【ゼム・セラレンスス】
44歳/男
黒髪・黒い瞳、よく日焼けした精悍な風貌
一人称/オレ
石工。マルク宅の修理と魔力吸収結晶体の持ち込みで知り合いとなる。
母親の死後、借金返済・父の介護・妹の就学のため25歳で工房で働きだした。太く短く生きる石工の中では熟練工である。
オリィと漫才ができる才気、ノスコンをフォローできる気配りを持ち、ノスコンも一目置き、オリィに至っては「兄貴」と呼んでいる。工房での後輩の面倒見も実際よい模様。
何かと下級職と見下されがちな石工ではあるが、妹ペタルテアが卒業後教師としてリインナの師になっていたなど明かさなかったため、無駄にリインナの心の傷になった。
亡母は医学教授で「存命なら女性初の神官」と言われるだけの鬼才であり、神官ネルはゼムの人生は家族に搾取されたと言うが、彼は笑顔でそれを否定する。
【ウィリィ・リネン】
女
金髪とも緑の瞳ともいえない曖昧な色彩。小柄で優しく目立たない風貌
一人称:ボク
長老マルクの弟子。オリィの妹弟子だが実年齢は不明。
長老の弟子にしては平凡な才能で、無口なノスコンから出た評価は「普通でいいな」。外見すら「普通に可愛い」と言われてしまう。もちろんノスコンはオリィに殴られたが、ウィリィはノスコンの口下手は理解してそれほど怒っていない模様。
切れ者だらけの登場人物の中で平凡さと思いやりを示す良心。
原因不明の家出をするなど精神的脆さを抱えている様子があり、オリィはしばしば保護者のようにふるまっている。




