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魂Xの理  作者: to-er
66/67

ep65 進学

高等科へ進学するエクス。






3年の月日が流れエクス達は11歳になった。


当初の予定通り高等科へと進学するエクス。


この国の高等科は11歳から14歳の4年間となり、

場所は王都のみとなる。


通常王都のみだと少なすぎると感じるであろうが、

貴族やそれと関わりを持つ為の商人の子息が、

学問や人脈作り等の研鑽を積む場所である為、

事足りるのであった。


しかし10歳迄の義務教育の期間を

各々の領地で過ごす貴族も多く

1つの市が入る程の面積を有している巨大な学園都市となっていた。


広大な面積を囲む塀に沿ってエクスは歩く。


「ふぁ〜まだ続いているよ。

どんだけデカいんだ?高等科って!」


『なかなか入口に着かないニャ。

疲れたらシロガネに乗ればいいニャ。

あっと言う間ニャ。』


「まぁ歩く必要は無いんだけど大きさを肌で感じたかったからね。」


『良く分からないニャ。シロガネに乗っても分かるニャ?』


「まぁそうなんだけどね。

、、あ!

あそこが入口じゃないかな?

人が立ってるよ?!」


エクスは小走りで入口へと向かった。


「身分証をお願いします。」


門番はエクスの前に立ちはだかった。


アイテムバックから許可書を取り出し門番へと渡す。


「新入生の方ですか。ラグンハーツ学園高等科へようこそ。

入って直ぐに受付が有りますので、そちらで手続きをお願いします。」


「はい。分かりました。」


エクスは門の中へ入る。

そこは駅前のロータリーのように整備されていた。


通常貴族は馬車に乗ってここまで来る為

馬車が戻りやすいように工夫されているのだ。

ここからは各方面行きの乗り合い馬車に乗って行くらしい。

受付を済ませ生徒証を受け取るエクス。


学園のクラス分けは決まっている。

貴族クラス、従者クラス、商人一般クラスである。

その中で人数により各教室が別れる事となるのだ。


エクスは商人一般のクラス希望だったのだが、

この歳で爵位持ちのエクスは強制的に貴族クラスとなった。

男子貴族寮行きの乗り合い場で待つ事にするエクス。

男女各々の寮は近いのだが、1つの馬車(密室)に

男女が一緒にならない為の処置である。


男子貴族寮行きの馬車は行ったばかりなのか、なかなか来なかった。

入学式までは1週間程の時間が空いている為、

別邸を王都に持つ貴族達はまだ寮には入らない。

エクスのように初等科から寮を移る別邸を持たぬ貴族や一部の商人、

貴族の従者等が子息の部屋を準備する為に来ているぐらいであった。

日が近くなれば馬車の本数も増えるのであろうが、

今はのんびり待つしか無いのである。


馬車が何台か通り過ぎていく。


「あれ?女子寮行きって2回目だよな?

何で男子寮行きが来ないんだ?」


疑問に思ったエクスは係員に話を聞いた。


「あの、、。

男子寮行きが来ないのですがどうしたのでしょうか?」


「あぁ。君が来る少し前に

男爵家の子息が大量の荷物を持って来ていたから

荷物を降ろすのに時間がかかっているんじゃないかな?

この時期はよく有る事なんだよ。」


「え?寮に入るのにそんなに荷物を持って来ていたんですか?」


「あぁ。地方から来た従者を持たない貴族の子息が、

必要の無い宝飾品まで持って来るのがたまに居るんだよ。」


「え?必要無いですよね?

それにアイテムバックが有れば荷物も少ないでしょう?」


「アイテムバックすら買えないのに見栄を張って着飾る人は稀に居るんですよ。」


「あ〜成る程。理解しました。」


エクスは肩を落とし乗り合い場に戻った。



シロガネを撫でながら学園の景色を眺めるエクス。

ゆっくり流れる時間を満喫する。


「エクス〜!」


聞き慣れたその声に振り返る。


「今朝初等科の寮を出たって聞いて、来るかな?って思ったら

やっぱり来てたのね。」


声の主はミリーファス・フロックホースであった。


「ミリーもまた寮に入るの?」


「ええ。毎日送り迎えで時間が束縛されるのが嫌なの。

だからゲイルも強制的に寮になるわね。」


「もう寮に入ったんだ?」


「荷物だけよ。当日までは別邸で過ごすつもり。」


「そうなんだ。まぁ子爵様も居るだろうしね。」


「そう言えばお父様がエクスとの事聞いてたわ。

だからいい感じに(友達として)お付き合いしてるって言っといたわ。」


「まさかそのままの言葉で言ったの?」


「そうよ。そしたらまたエクスに会いたいって。

お父様もエクスの事が好きみたいね。」


「ち、ちゃんと子爵様とは意思疎通出来てるんだよね?」


「もちろんよ。たまに勘違いするけどお父様とはバッチリよ!」


「勘違いしてるじゃない!全然バッチリじゃないよそれ!」


「細かい事気にしちゃ駄目よ。

あ!馬車が来たわよ。」


「あ!やっと来た!」


「じゃぁ私は行くね。

また同じクラスだし、これは運命ね。

入学式にまた逢いましょう。」


そう言うと手をヒラヒラさせながら門の外へと歩いて行った。


「・・・へ?同じクラス?何でもう知ってるの?」



理由も分からず呆然としながら馬車に乗り込むエクスであった。




読んで頂きありがとうございます。

また来てもらえると嬉しいです。

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