表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魂Xの理  作者: to-er
6/67

ep05 魔力と魔道具①

魔法や魔道具の仕組みがわかるようなカタチにしたいのですが

クドくなりそうですね。






王国暦76年8月





5歳になったアルフはロイに呼ばれた。


「アルフ、5歳になると生活に必要な魔力循環と言うものを

覚えないといけないんだ。

そんなに難しくないから頑張ろうな」


突然言われた知らない言葉にアルフは

怪訝そうに「うん」と頷く。


「出来るようになったら魔道具が使えるようになるんだぞ」


その言葉を聞くとアルフはみるみる笑顔に変わる


「本当に?僕にも使えるの?」

「ああ。だから頑張って覚えような」

「うん!僕がんばるよ!」



「頑張って覚えてエクスにも教えてあげるんだ」



ロイは言葉に詰まり、言葉を探す。


「魔力循環はあまり小さい頃にやろうとすると魔力が抑えきれなくなって体を壊しちゃうんだ。 だからエクスに教えるのは、5歳になってからな」


アルフは少し残念そうにしながら


「ん、分かった。じゃあナイショね」


と、口を尖らせる。





隣の部屋で寝たフリをしながらエクスは聞き耳をたてていた。


(やっと魔力の言葉を聞けた!

魔道具はいつ使えるのか疑問だったからやっとだ!)


ニヤつく顔をポーカーフェイスで隠し、更に聞き耳を立てる




「まず人の体には血が流れているのは分かるな?」

「うん」

「その血の中には魔力も流れてると言われているんだ」

「うん」

「その魔力が心臓から体中を回って心臓に戻るのをイメージするんだ」

「う、うん」

「そのままイメージし続けて・・・グルグル体中を魔力が回ってるぞ〜」

「ぐるぐる・・・」「ぐるぐる・・・」「ぐるぐる・・・」・・・・

「アルフ、何か体に変化があるまでそれを練習するんだ

何日かやってると何か感じるはずだよ」

「わかった。やってみるね・・・」「ぐるぐる・・・」「ぐるぐる・・・」

・・・





(なるほど、ぐるぐる・・・ぐるぐる・・・ん?

何かが体を巡ってる?体が暖かくなってきたぞ・・・

コレの事を言ってるんだな?)


アルフがまだぐるぐるしている為、

エクスは魔力循環を続けていた。

(アルフ兄さん早くできないかな・・・)



(それにしても血に魔力か・・・前世の異世界あるあるは

魔力経路が別に有ったりするんだけどね)

・・・

(あれ?それって酸素みたいに魔素も大気中に有って

息を吸うと酸素と魔素が一緒に血液に乗り体内に取り込まれる?

つまりMPの量は血の量なのか?

いやMPの多い子供もいるから細胞説含めて無いな

だとすると魔石みたいなのが体に有るとしか思えない・・・)





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




アルフがぐるぐる呟き始めて2日

ドヤ顔のアルフがロイに小声で呟く


「ぐるぐるわかったよ!後でこの次教えて」

「わかった。じゃあエクスがお昼寝したらやろうか」

「うん!絶対だよ」


ドヤ顔のアルフを見た時点でピンときたエクスは

わざとらしくアクビをしながら2人のナイショ話が終わるのを待った。


「ふあ〜眠くなっちゃったからお昼寝するね」


嬉しそうなアルフ。タイミング良すぎで何か引っ掛かるロイ。

エクスが部屋に行きベットに入るが隣は静かなままだ。

目を閉じて寝息をつく。呼吸の間隔は長めに深くつく。

しばらくすると話し声が聞こえてきた。

やはりロイは疑っていてこちらの様子を伺っていたらしい。



「どう?父さん。エクス寝てる?」

「ああ、大丈夫そうだ。寝ていたよ

 じゃあこの前の循環やってみて」

「うん。何かが回ってて温かい感じがする」

「おおそれそれ!よく頑張ったな。えらいぞアルフ」


「その回ってる温かいのを手の平に集めてみて」

「集まった・・・と思う。」

「おっ早いな。そのままで待ってろ」

ロイの歩いていく音が聞こえ、そして戻って来たようだ


「そのままこれを触って」

「こう?」

「ああ。そのまま・・・」

「¥§※¥ゞβψ」

「わあ、光った〜」

「よし成功だ。後は呪文を覚えれば終了だぞ」

「やった〜!呪文教えて教えて」

「わかったわかった。それじゃあ・・・」






呪文が聞き慣れない言葉の為

どうしても解らないエクス


(呪文のことはしょうがないが、手の平に魔力をもってくとこまで

出来たから良しとしよう)


ベットの魔法陣に手を当て、魔力を流してみたがやはり無理だった。

(ああ、呪文がわからなきゃ結局5歳まで使えないのか)

エクスは仕方無いかと肩をすぼめた。




今回も読んで頂きありがとうございます。

良ければまた見ていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ