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魂Xの理  作者: to-er
31/67

ep30 実験

エクスは霧散と花の香りの何故を解明出来るか?




「バリス叔父さん。お願いが有るんですけど〜。」


昨日のゴブリンの一件を話すエクス。


「それで調べたい事があって、今日は外泊しても良いですか?」


「もしかして森で一泊するのかい?

危険じゃないかな?」


「僕はこの街まで一人で来たんですよ。

森で過ごすのも何度か有りましたし、

シロガネもいるから大丈夫ですよ。」


「ん〜でも心配だなぁ。

シロガネ君、大丈夫なのかな?」


「ニャ〜」


「私が守るから安心するニャ。と言ってます。」


「ニャ。」


「あまり奥まで入らないなら良しとするか、、、。」


「バリス叔父さん。ありがとう!」


「気をつけてな!」


「は〜い。」


バリスに許可を得てエクス達は森へ向かった。




「ねぇシロガネ。ゴブリンを20匹ほど狩って来てくれないかな。」


『ゴブニャ?臭いけどエクスの頼みなら何匹でも狩って来るニャ。』


「じゃぁお願いね。」


『分かったニャ。任せるニャ!』


シロガネは森の奥へ走って行った。


「じゃぁ僕は用意をしようかな。」

エクスは長方形の岩を使い、幾つかの部屋を作る。

自分達用は屋根有りで、実験用は間仕切りのみである。

しばらくしてシロガネが帰ってきた。


『エクス〜狩って来たニャ。』

エクスの足元にちょこんと座り、

エクスを見つめ続けて訴えかける。


「ありがとうシロガネ。」

頭を撫でるとゴロゴロ上機嫌になる。

このままシロガネとイチャイチャしていたかったが、今日は実験の日である。

後ろ髪を引かれながらも実験を始める事にするのだった。



ゴブリンを各部屋に分け、

1、そのまま

2、血抜きのみ

3、魔石のみ取り出し

4、上半身のみそのまま

5、下半身のみそのまま

6、全解体

7、バラバラでそのまま

各2匹づつ処理をした。


『残りの6匹はどうするニャ?』


「結果しだいでまだやるからね。」


『これからどうするニャ?』


「夕方からは見てるだけだね。

それまでは特に何もないかな、、。

遊んで来てもいいよ。」


『じゃぁ遊んでくるニャ。』


「うん。行っておいで。」


シロガネは飛び出していった。




日も暮れて食事も終わり、見てるだけの時間が始まる。


「ここからが本番だ。」

気合いを入れ直すエクス。


エクスの予想した霧散の仕組みはこうだ。


死後、魔力低下で体細胞が変化する。

血液が循環しなくなった為に細胞に魔力が行かなくなったのだ。

止まった血液は長時間血液内部に残った魔力にさらされ、成分を変化させる。

変化した成分は、その肉体が死んでいる事を細胞に伝達する役割を果たす。


魔力の少なくなった細胞は元々高濃度の魔素により結合をした経緯もあり、

細胞の崩壊が始まり、血液の成分がそれに拍車をかける。


夜になり月の引力に魔素が引き寄せられ、

更に崩壊の始まる細胞からもリンクで使われた魔素を引き抜きはじめる。

魔素の無くなった細胞は形を保つ事ができず粒子に帰り霧散する。




実験の結果はエクスの予想と適合した。

血を抜いたものと解体したものがそのまま残り、残りは霧散したのだ。

「やっぱりそうか!血が関係あるのは確かだな。

それに霧散する時は魔獣が現れた時の逆だったし、

夜中過ぎに霧散した事からも予想は当たっているな。」


『エクスが言った通りになったニャ。凄いニャ!』


「えへへ〜。どんなもんだい。」


『調子にのっちゃ駄目ニャ。』


「夜に強い個体が多いのも、月の引力で多くの魔素が集まったからなら説明できる。

そこに死んだ魔物の魔素が加わるから更に強い個体が出現してもおかしくない。」


『月の引力とか良く思いついたニャ。』


「前s、、、、いや、海が昼と夜で水位が上下するのは知ってるかな?

あれは月の引力のせいなんだよ。」


『エクスは物知りニャ〜。』


「たまたま知っていたんだよ。」


『で、どうするニャ?終わりかニャ?』


「後は匂いの検証かな。」


エクスは先程の間仕切りした部屋にゴブリンを並べた。

一匹を燃やすと花の香りがしてきた。


『やっぱり良い香りがするニャ。』


先程解体したゴブリン肉も燃やしてみる


『ニャ!クッサイニャ!』


「解体した血液はどうなるのかなあ」


血液も燃やしてみる。


『良い香りがするニャ。でも香りは薄いニャ』


エクスはこれを1時間毎に繰り返していった。


月が沈む頃、ゴブリンの一匹が霧散した。

「時間切れ〜ここまでだ〜。」


『残ったゴブはどうするニャ?』


「帰る時までそのままで良いよ。」


『まだ何かやるニャ?エクスは頑張るニャ!』


「ついでにやってるだけだよ。何度もやりたい実験じゃないからね。」


『シロガネは疲れたニャ。』



香りの実験も済ます事ができた。

簡単に説明すると

死んで血液の循環が止まると成分変化が起きる。

この成分変化が匂いの元である。

成分変化の伝達により、ゴブの細胞も崩壊の為の変化を始める。

その成分変化した血や細胞を燃やす。つまり化学変化させる事により

花のような香りが発生するのだ。

その香りは血や細胞の成分変化の時間が長ければ長いほど強く、豊潤な香りとなっていく。

細胞崩壊が進んだ状態で解体をしたものは、

固くなった血液を抜くのは大変だが、それができれば何か商売できそうである。




「ん・・ふあ〜〜。流石に一晩起きてるのはキツイな。

シロガネ、そろそろ帰ろうか。」


シロガネはもう半分寝てる状態で、耳をピクリと動かして返事をした。




後片付けを済まし、シロガネをコートのフードに入れて帰路についたのだった。






読んで頂きありがとうございます。

また来てもらえると嬉しいです。

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