2話 魔王復活
国王は中に入ると、焦った様子で部屋の中を見渡し
国王「魔王様は、何処に居られます?」
父「王宮へ行ってますが・・」
国王「そうですか・・帰って来るまで、ここで待たせてもらいますぞ!」
そう言って、ドカッと椅子に腰掛けると
国王「ワシにも紅茶を入れてもらえんかのぅ。この家の紅茶は旨かったでな・・」
紅茶を飲み一息付く国王を睨み付けるメリッサ・・・国王は視線を合わさない様に天井をじっと見上げ、執事が来るのを待っていた。
メリッサ「あなた!よく私の前に来れたわね!」
国王「・・・」
国王は聞こえない振りをして誤魔化そうとしたが、それだと余計にメリッサの機嫌を損ねると思い。
国王「・・ワシも来たくて来たわけじゃ・・済まないと思ってるんじゃよ・・・じゃが、魔界が大変な事になっていて、どうしても魔王様のお力をお借りせねばならんのじゃ・・・」
メリッサ「勝手な人ね!こっちも大変なの!あなたに構ってられないから帰って下さる!」
国王「そうはいかん!魔王様に助けて戴かねば・・・このままでは、こちらの世界にも危害が及びますぞ!」
メリッサ「もう、あなたの口車には乗らないわ!目障りだからさっさと魔界に帰って頂戴!」
メリッサは、国王を追い払おうと紅茶の入ったカップを投げ付け様と振りかぶった!
執事「お嬢様!お待ち下さい!」
王宮から帰って来た執事が慌てて声を掛けたが、既にカップは投げられ国王は頭から紅茶を被っていた・・・
国王「おぉ魔王様!魔界が恐ろしい事に・・何者かが封印を解き、魔王の力を手に入れ魔王制度を復活させてしまったのです!」
国王は、紅茶で濡れた事など気にも留めず執事に訴え掛けた。
執事「その事は、既にこちら側も承知しております。」
国王「我々はどうすれば・・・」
メリッサ「自分達の世界の事でしょ!あなた達で解決しなさいよ!」
執事「お嬢様・・事態は深刻で魔界だけの問題で済まなくなってます。既に、こちらの世界にも影響が及んでいるのです・・・」
メリッサ「どういう事?」
執事「魔界と人間の世界は、空間は違えど互いに共鳴しているのです。魔界が荒れれば我々の世界もそれに同調して行く。いま我が国は、隣国ラーバルからの奇襲攻撃を受け戦争状態にあります。早く魔界を静めなければ、それはやがて世界大戦にまで発展する危機に直面しているのですよ・・」
メリッサ「・・・そんな・・」
父「それで王宮は、どんな対策を?」
執事「魔界の状況を把握し、情報を周辺国と共有してラーバルとの停戦協議に向けて交渉中です。」
国王「魔王様・・我々は、どうなるのでしょう・・」
執事「・・魔王制度により魔界にいる全ての魔物は、新たな魔王の下僕となります。抵抗している国もありますが、時間の問題でしょう・・」
国王「抵抗している国が?」
執事「メルル王国です」
国王「メルル王国・・レイラ女王の国か・・」
父「レッ・・レイラだって!」
メリッサの父親が国王が呟いたレイラと言う名前に突然大声を出したと思ったら、沈黙して
父「・・そう言う事か・・」
何かを理解した様に呟いた・・・
メリッサ「どういう事?」
メリッサは、父親が発した大声と深刻な表情で言った言葉が気になっていた・・・