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メッセージ

あれから、数ヵ月が経ち季節は夏を迎えていた。


香乂さんは、barに復帰した。


カランカラン


「いらっしゃいませ」


「これを、持ってきました。」


私達、三人は事件の前に真希から送られてきた。


SDカードを持ってきていた。


「大乂、再生してくれる?」


「はい」


大乂君は、パソコンに入れて再生した。


私達、五人はそれを見つめていた。


画面に映された優季に、涙が流れた。


【桜、元気ですか?桜が、これを見ていると言うことは、僕の事を真希が無事に殺してくれたと言うことです。死ぬ事を決めた日から、僕は、とても穏やかです。だから、桜。どうか、自分を責めないで下さい。そして、真希を許してあげて下さい。僕は、初めてあの性癖が生まれた日にあるbarに出会いました。そこの店員さんやお客さん達と話すとただただ、心が救われていきました。でもね、桜が受け入れ始めたのを感じるとどんどんとエスカレートするようになっていった。その自分を俯瞰で見ている冷静な自分。あー。このまま僕はいつか桜を殺してしまう。そう思うと怖くなってしまった。自分が、とんでもない怪物に見えてしまった。そう思った瞬間から、僕は僕を殺す計画を立てた。きっと、僕は桜を戻れない場所に連れて行ってしまった事でしょう。ごめんね。桜。どうか、一つだけ忘れないで欲しい。僕は、桜を愛しているからこの選択を選んだって事を…。心から愛していました。さようなら。】


そう言って、優季の映像は切れた。


大乂君が、SDを抜いて渡してくれた。


並川さんのSDを受け取って再生する。


私は、涙がとめられなかった。


画面には、並川さんの彼の葵さんが映された。


【桜、元気にしていますか?新しい彼氏は、出来ましたか?桜が、これを見ていると言うことは、俺は無事に死ねたと言うことですね。それは、とても嬉しい事です。悲しまないで下さい。俺は、桜と住んですぐに、自分の性癖に気づいた。それをどうしようも出来なかった。たまたま、入った一件のbarで初めて認めてもらえた時。持っていてもいいのだと思えた。同じ悩みをもつ仲間にも出会えた。最初は、少しずつ桜に出していった。いつの間にか、桜が受け入れ始めると俺の気持ちはエスカレートしていった。もっと、もっと…ってね。それを重ねていって気づいた。俺は、いつか愛する桜を殺す。それは、ハッキリとわかった。だから、俺は優季と咲哉に相談した。二人も同じだった。俺達は、三人で一緒に死ぬのを選んだ。ごめんね、桜。ずっと一緒にいれなくて…。ごめんね、桜を巻き込んでしまって。でも、桜をずっとずっと愛しているよ。愛ゆえの決断を許して欲しい。幸せになってね。さようなら】


そう言って、葵さんの映像は切れた。


大乂君は、並川さんにSDを渡した。


並川さんも、涙がとめられないようだった。


舘野さんから、SDを受け取ると大乂君は再生した。


画面に、舘野さんの彼氏の咲哉さんが映された。


【桜、元気?これを、見てるって事は俺は無事に死んだかな?多分、grim reaperは春一だと思うんだよ。もし、春一が俺をやった犯人だとしても恨まないであげてね。望んだのは、俺だから…。俺はね、ずっと女の子に優しくしなさいって言われてたから桜と住んで暫くして目覚めた感情に驚いたんだ。その時に、たまたま見つけたbarで俺は、自分の感情が悪ではない事を知った。ただ、だんだんと桜が受け入れ始めるとエスカレートしていった。それが、怖くて怖くて堪らなくて。いつか、桜を殺してしまう気がした。それを優季と葵に相談した。二人も同じだった。だったら、三人で死なないか?って話になった。やる前に死ぬ。それが、一番いい選択に思えたんだ。そして、何より女の子に優しく出来ない自分が大嫌いだった。桜を巻き込んだこと本当にごめんね。でも、桜が受け入れてくれて本当に幸せだったよ。これから先の未来に俺はいないけど…。桜の事を本気で愛していたし、大切だった事は忘れないで…。今までありがとう。幸せでした。さよなら】


そう言って、咲哉さんの映像が切れた。


大乂君は、舘野さんにSDを渡した。


舘野さんも、また涙を流し続けていた。



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