PVやポイントを伸ばしたいなら名前に神名や数秘術を仕込むべし
なぜ神名や数秘術が大事なのかというと人間の無意識に働きかける力があるからだ。人間の無意識の更に奥、集合無意識の領域に特別なものとしてインプットされているので、人間はそれら神名や数字、ピラミッドアイなどのシンボルの持つ波長に無意識に引き寄せられてしまうのである。
つまりそれだけで人を操れるし、仕掛けられた側は無意識に操られてしまう恐ろしいシロモノということだ。漫画、アニメ、ゲームなど創作物の世界でそれらがあふれかえっているのは、当然知っててやっているのである。大衆を魅了の魔法に掛けるために。
具体例を挙げてみよう。
まず数秘術。11、22、33のゾロ目が数秘術における特別な数字で、特に33が最も好まれる。18(666)も非常に多い。
コードギアスというアニメのヒロインC.C.(シーツー)が分かりやすく33。主人公ルルーシュは最後にL.L.(エルツー)を名乗るがLは12で1+2=3だからこれも33。ルルーシュ・ランペルージという名前は最初から狙って名付けられていたというわけだ。
他にも清涼飲料水のC.C.レモン、艦これの運営C2機関など、最強のマスターナンバー33の魔力に頼っている例はいくらでもある。
主要キャラを全部足したら33になるという手法も多い。ルパン三世(3)、次元(2)、五右衛門(5)、不二子(22)、銭形幸一(1)で33。
プロフィールに仕込む場合もある。かぐや様は告らせたいの四宮かぐやは1月1日生まれで11、白銀御行は9月9日で9+9=18=666、藤原千花と石神優はともに3月3日で33、白銀圭は8月1日で18=666。ほかのキャラクターも44や55や足したら33になる場合が非常に多く、露骨すぎて笑えるほど。
神名や悪魔名はそのまま付けるよりも少し崩して使う。
ラピュタのパズーは悪魔パズス、シータの本名ルシータはルシファー。
この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎるのリスタルテはイシュタル、アリアドラはアリアドネ、イシスターはイシス、ミティスはアルテミスなど。主人公の竜宮院聖哉がなぜか爬虫類目なのも、漫画やアニメでキャラが覚醒すると決まって爬虫類目になる(例えばナルト)のと同じで竜や蛇に強い力があるから。苗字に竜を入れるだけでは弱いという判断か。ちなみに非常に多くの作品で眼帯や前髪で片目を隠すキャラがいるのは同じく強力なホルスの眼を意識したもの。
なろうで書籍化と漫画化を果たした反逆のソウルイーターでは、主人公の空は5大(地水火風空)の空、ルナマリアは月のマリアでマリアはイシス信仰が元だから月のイシスという意味だろうか。月にももちろん強力な力があり、そもそも作者が玉兎を名乗ってる時点でお察し。他にもティティスの森はリリスかイシス、イシュカの町はイシュタル、王都ホルスはまんまホルス、主人公が所属していた元パーティの名は隼の剣で、隼はホルスのシンボル。
無職転生のルーデウスはルシファー+ゼウス、シルフィエットはシルフィード、ロキシーは北欧神話のロキ? エリスは不和と争いの女神エリス。色んな作品で見かけるセリスもエリスで、ルキア、ルミナ、ルシア、ルーシア、ルーシー、ルフィ、サイファーは全部ルシファー。
転スラは天使、悪魔、精霊、数秘術だらけで主人公リムルは666。
上に挙げた例はほんの一部に過ぎず、読者がその気になればいくらでも見つけられるはずである。もちろんただの偶然、迷信、無意味と切り捨ててもいい。しかし創作物に限らずCM、看板、企業名や企業ロゴ等で数秘術や神名、シンボルが埋め込まれているのは、それが人間の心、しかも無意識に働きかける力があるということを、少なくとも作者は信じているからこそ。なんとなくカッコいいからみたいな軽い理由では絶対に無いと断言できる。
逆に読者の側がこれらの知識を身に付ければ、作品に仕込まれた罠を見破り無意識に支配されるのを防ぐことができるだろう。
もし読者が小説を書いていて、面白さには自信があるのにいまいちポイントやPVが伸びなくて悩んでいたとしたら、それは名前を思いつくまま適当に付けているからかもしれない。その場合は数秘術や神名を意識してみることを強く勧める。人名や地名は作品の中で読者が最も多く目にするものなのだから、パワーを秘めたものを仕込んで読者の潜在意識に何度も何度も働きかけるにはうってつけと言えよう。ヒット作を生み出せるような作家は面白い物語を作れる上に上記のような魅了のテクニックまで駆使してくるのだから、何も知らない一般人のままではなで斬りにされるのが当然だ。彼らの手法を知り同じ武器を手に入れなければ勝負にもなるまい。