日常詩
毎実夢 まいじつむ
毎日を夢だけしか
見ないで生きること
いわゆる現実からの
抵抗であろうか
確かに現実の世界は
無理難題ばかりだな
だから逃げ込む
夢の中へ
そして夢だけ食らう
暮らしになってしまう
それでも心が良いと
言えば仕方あるまい
ずっと夢の中に居るよ
現実の世界は断崖絶壁のようなものであり
見上げるだけで
登れやしない
一歩も動こうとしない
脚を見下げるだけだ
目的や目標を無くした
人間には
無しかなくなり
有と言うものが
消えている
しかし有を得ようとしても
目には見えない力が作用してしまい
身動きさえ取れない
このままじゃダメだと
は感じてはいるが
それを許さぬ圧迫されている環境からは
抜け出せずにいる
いったい私の心は
どこへ消えたのだろうか
まずは私の心探しから
始めてみようか
見つかるかどうかは
不明である
そもそも生きている
ことすら不明であり
自らの感覚はあるが
夢遊している感覚が
非常に強くて
現実を見ようとは
しないし
していない
ただムダに浪費している時間に 申し訳なく
せっかく生かされて
いるのなら
動いて人間となれと
自らに言い聞かせるのだが
これまた言うことの
聞かない自らがいる
まるで接着剤を
付けたぐらいに
動かない自分がいる
そのうちに動くよ
そのうちに動くよと
言い訳をしながら
毎日を もったいなく
過ごしている
動けよ 自分
動けよ 自分と
言い聞かせてみるよ




