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死獣神~肉の書~  作者: 天馬光
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殺神依頼(2)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の新たな物語。

 それからしばらくして、柚に起こされた龍は目の前の光景を見てに呆気にとられた。チンピラが1人残らずコテンパンにやられていたのである。


「あらまー」


「龍くぅん、大丈夫?」

 柚に尋ねられて龍は肯定しかけたが、勢いよく倒れたせいか、頭がズキズキと痛んでいる。

 そんな龍の様子を見て、近衛団長は病院に行くよう薦めたが、


「その必要はありません」

 と、何故か姫が首を横に振ってそう言った。


「姫、まさか()()を?」


「はい。この方は、我々の争いを止めるために怪我をされました。その心に報いるのが、私の責務です」

 と、言って、龍に歩み寄り、彼の額に手をかざすと、彼女の手から柔らかくて暖かい光がぱぁっと出始めた。

 その心地よさに癒され、穏やかな気持ちになっていた龍だったが、フードの下から見えた彼女の顔に、()()()()()を感じた。なんてことを思っている内に、痛みや怪我が嘘みたいにスーッと消えていた。


 人智を超えた出来事を一部始終目撃した野次馬達はどよめき、近衛団らは彼女が人を救ったことを褒め称えた。

 龍が戸惑いつつも礼を言うと、姫は彼と野次馬に一礼してから、近衛団を連れて去っていった。


 姫の治療を受けた龍は、何が起こったのかすぐにはわからず、まるで魂を抜かれたかのようにポカーンとしていたが、その後はどこも不調や異常が無く、1日を過ごした。

 不思議な力を持つ少女・姫。あんな不思議なことを経験した龍が、それをやってのけた張本人である彼女を気にならないわけがなかった…………

 姫の能力については、この一連の話で明らかとなります。

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