想いの念(1)
闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。
これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の新たな物語。
到着すると、子供2人と瀕死の菊代が生き残っているだけで、あとは肉の塊と血肉の海という凄惨な現場と化していた。
これだけの惨状。それを作った大牙は、化け物じみた顔に返り血を浴びて立っており、元凶である黄泉は、クローンの死にショックを受ける神楽を嘲笑った。
「悲しいか、神楽! お前の罪がどれだけ重く、無駄なものか痛感したであろう! 哀れよのう。不老不死を捨て、念を解放したとて、手駒が死んではのう」
「彼らは手駒じゃない。私の子供であり、仲間よ。そんな大切なみんなに戦いを強いた私は、あなた同様罪が深い。だから、姉さんには私と一緒に死んでもらいます!」
逃げ腰だった妹の真っ直ぐな目。神楽がその気になったと知った黄泉は、歯応えがでたと嬉しそうに微笑む。
「その意気は良し。だが、未熟なお前が妾に勝てるのか?」
「やってみせる。はーっ!」
神楽はそう言うと、念動力のエネルギー波を手から放った。黄泉もそれに対抗しようと同じエネルギー波を放つと、2つの高エネルギーは宙でぶつかり合う。
「姉は私が止めます! あなたは大牙さんを!」
念を放ちながら言う彼女の言葉に、青龍は了解し、白虎の方を向いた。
「と、いうわけだから、白虎君。君の相手は僕だ」
「へへっ。そうこねぇと」
直接対決を待ってましたと言わんばかりの白虎を見て、青龍は率直に聞いた。
「ねぇ、白虎君。そんなに僕が憎い? 羨ましい?」
「あぁ! 当然だ! だからあんたを倒して、俺が死獣神のナンバー1になる! くたばれ、先輩!」
白虎はそう言いながら殴りかかるが、青龍はそれをひらりとよけ、応戦した。
青龍vs白虎。神楽vs黄泉。白熱の戦いが今、幕を開けました。




