表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~肉の書~  作者: 天馬光
2/44

白虎の武闘家(2)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の新たな物語。

 止めに入ろうと龍が1歩出しかけたその時、後ろ髪をくくった男子生徒が、抗議をする生徒と教師の間に入り、拳を止めた。


「何だてめぇ!」


「俺っすか? 俺は今日からこの学校に転校してきた1年3組の白橋大牙(しらはしたいが)っす。以後よろしくお願いしやーす」


 新しい後輩である大牙の挨拶に、生徒は一瞬怒りを忘れて挨拶しかけたが、すぐに怒りを思い出した。


「……って、そういうことを言ってんじゃねぇ! てめぇ、いいからさっさとどけ! でねぇと、こいつをぶん殴れねぇだろ!」

 生徒がそう怒鳴ると大牙は冷静に、


「せんぱーい。自分の力を自覚した方がいいっすよ?」

 と、言って、拳を止めてる手を注視させた。

 驚いたことに大牙は小指の先だけで、彼の拳を止めていたのである。


「まぁ先輩、ここは落ち着いて。こんなところで時間を潰してたらそれこそ遅刻確定っすよ?」

 後輩にそう言われてぐうの音も出なくなった生徒は、捨てゼリフだけを吐いて、その場をあとにした。


 見事に解決し意気揚々と大牙は校舎に戻る途中で、龍と雲雀を見かけ、2人に声をかけた。


「ちわっす。龍先輩、雲雀先輩」

 初対面の後輩に名前を呼ばれ、2人はびっくりした。


「どうして、僕らの名を?」

 そう尋ねられると、大牙は龍の間近に行き、


「それについては、人目があるんで今は言えないっす。すんません。詳しくは昼休みに話すんで、死獣神の皆さんを屋上に集めといて下さい」

 と、耳打ちし、またあとでといった感じで手を振り、去って行った。


 自分達のことを死獣神だと知る謎の少年の登場に、龍は戸惑い、彼が何者なのか疑問に感じた。

 この話の主役であり、龍にとって殺し屋として初めての後輩となる少年・白橋大牙。

 彼が何故龍達のことを知っているのか、そして、何故接触してきたかは、次で明らかとなります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ