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死獣神~肉の書~  作者: 天馬光
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鳳凰は僕らと共に(4)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の新たな物語。

 それから30分後の午後8時40分頃。朱雀は近衛団と幹部を皆殺しにし、返り血を大量に浴びながら、恍惚とした表情をしていた。どうやらここに至るまでに、何体かの生首とディープキスしたらしい。

 そんな彼女の容赦のなさと狂気に、神太郎は追い詰められ、神らしさを失うほど余裕を無くしていた。

 それでも朱雀に見逃す優しさなど一片も無い。仕事熱心な彼女は頭を切り替えて、彼の方に目を向けた。


「さて……残るはあんただけやな、出光神太郎。しっかしあんた、ほんまやることせっこいなー。弱体化してんのを悟られへんために、手の平に電球付けてチカチカさせてたやなんて」

 そう朱雀に指摘されたことに、神太郎がうろたえていると、更なる絶望を運んできたかのように青龍が合流した。


「優しいねぇ、朱雀。僕のために、一番大きくて太った獲物を残してくれるなんて」


「わざとちゃうわ、アホ」

 皮肉られたと思った朱雀は、そう言い返した。


「き、貴様らはいったい……」


「僕らは死獣神。あなたのところの信者の身内に雇われた殺し屋です」

 青龍が自らの正体を明かすと、神太郎は自分の能力を神の力として崇めた信者らが、望んでもいないお布施を勝手に渡してきたのがそもそも悪いと責任転嫁しだした。


 青龍と朱雀が救いようもないと呆れ果てていると、裏工作として信者らの食事に睡眠薬を盛り、神太郎らが脱出できないよう退路を塞いできた白虎が来た。


 次々と来る敵に危機感を強めた神太郎は、ヤケクソになり青龍に襲いかかったが、彼に手が届く前に神太郎の肩をレーザー光線が貫く。


 何事かとレーザーが来た方を見ると、そこにはペガサスと彼から受け取ったレーザーガンを構える澪の姿があった。


「姫! 何故!?」


「彼女が僕らを手引きした内通者だからです」

 青龍から告げられた娘の裏切りに、神太郎は愕然とした。

 対して死獣神メンバーはというと、


「これで死獣神集結だね」


「うっす。んじゃ、このオッサンには、そろそろ痛い目を見てもらいましょう」

 当然の如く、殺る気マンマンだった。

 潜入していた死獣神の集結。クライマックスは目前です。

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