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俺たちは3人そろって、穴の底へと落下していった。
俺は身構えていたからちゃんと足から着地できたが、それでもかなりの衝撃を受けた。
直地の衝撃で、俺のHPは100から70に減っていた。
一方、マヤと関谷は地面に横たわり、うめいていた。
「マヤ!お前らのHPはいくらだ?」
「………アタシは60。クソハゲは30だ!」
「よし!もう一丁!DIG ON !」
俺は再び、手刀を地面に突き刺して大穴を開けてやった。
「うわああああああ!!」
「きゃああああああ!!」
再び、穴の底に直地し、俺のHPは70から40に減っていた。
さすがに俺もダメージで立っていられずに、地面に崩れ落ちた。
「………マヤ!?」
「………アタシは20。クソハゲは………0だ!」
地面にうつぶせに横たわった関谷の身体は、煙のように霧散していった。
「―――オッサンが消えっちまったぞ!?」
「どこかでまた、リスボーンしますよ。それよか、マヤ先輩は大丈夫ですか?」
「大丈夫なわけねぇだろう!全身、バッキバッキに痛ぇぞ!カエル男!」
「今は満腹なんだから、しばらくじっとしてたらHPは回復するよ」
マヤは仰向けに横たわり、ハアハアと呼吸を荒げていた。
マヤの上半身は露わになったままだが、彼女はすっかり忘れているようだ。
息を吸い込むたびに、重力に逆らってはち切れるようなマヤの乳房が、大きく揺れている。
俺はじっくりとバストを鑑賞しながら、自分のHPが回復するのを待った。
マヤが突然、叫んだ。
「―――思い出した!あのオッサン、知ってるぞ。隣町の高校の教師だ。新聞に載っていた」
「何かやらかしたんスか?」
「公務員のくせに副業でネット小説書いててヒットして、アニメにもなった」
「へぇ………。あんな顔して、やりますね!」
「その後、脱税がバレて追徴金を取られてた。おまけに女子中学生を買春したのもバレて懲戒免職になった」
「そりゃ、うちの担任も見捨てるわな」
「とっばちりで、アタシらもこんな目にあってるしな!」
「増田彩香先生も、あいつのトラックに跳ねられて、この異世界に転移しているのかな?もし、出会ったら文句言ってやる!」
「よっしゃ!やっと、HPが100に戻ったぞ!」
マヤが上半身を起こして、嬉しそうに言った。
「おい!カエル男!」
マヤが指でチョイチョイと俺のことを呼んだ。
「なんスかあ?」
「お前に礼をしないとな」
「そんなあ、気を使わなくても…」
「頬を出しな!」
「えっ!ホッペにチュー?やったあ!」
俺は期待に胸を膨らませて、マヤの前に顔を突き出した。
俺はマヤに思いっきり、頬を張り倒された。
「な”ん”で”だ”よ”!?」
俺は頬を抑えて涙目でマヤに尋ねた。
「てめぇ、昨日、弓であたいのこと、殺しただろう?」
「あれは苦痛を止めてやろうとした俺の優しさス」
「今も二度も落とされて、危うく死ぬとこだったぞ」
「それもマヤを助けるためにした苦肉の策ス」
「何がマヤだ!気安いぞ!それにさっきからずっとアタシの胸をイヤらしい目で見ているだろうが!」
ようやく俺の視線に気づいて、マヤは両腕で自分のバストを隠した。
「んぐぐぐ!そんな美しいものを目の当たりにして、目を逸らせる男なんて、この世には存在しませんぜ」
「――ったく、男ってヤツは!あのオッサンもアタシの姿を見たら、いきなり襲ってきやがったんだぞ」
「そりゃあ、そんな色っぽい水着少女と森の中で二人っきりで出会ったらねぇ……」
「あのオッサンは増田彩香が好きで、こんなことしたんだろうが!ったく、ざけんなよ!くそったれハゲオヤジが!」
と、二人で会話のキャッチボールを楽しみ、親交を深めていると、突然、頭上から聞き覚えのある男の声が聞こえたきた。
「たすけてくれえええええええええ!」
男の声はみるみるうちに近づいてくる。
二人して頭上を見上げると、関谷が手足をバタバタさせながら落ちてくるところだった。
グシャッ!
自動車に踏みつぶされたカエルのように、関谷の身体は地面にめり込んだ。
まだHPは残っているようで、身体がヒクッヒクッと痙攣している。
「ああ、このオッサン、ここがリスポーン地点だったのか」




