表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Around Memory  作者: 菜野*
4/4

4.昔話~1~

最後、残酷な描写入ります。

まだ世界で戦争が始まる前。

のどかな田舎の村の更に奥。

村人さえ近づかない深い森の奥深く、そこには色とりどりの花が咲き乱れる草原が広がっていた。


その草原の端には大きな木に守られるようにして建つ小ぢんまりとした家があった。

その家には、魔女の最後の生き残りの老婆と、その老婆に拾われて魔法を習う10歳の双子の兄弟が住んでいた。

その老婆の名をローゼ、双子の兄をレイ、弟をラル、といった。


これはある日の休憩時間での出来事。



「ラル、何してんだ?」


「お花植えてるの。ローゼ様からいただいたから。」


ラルはスコップで地面を掘りながら幸せそうに言った。


「ラル花好きだもんな。良かったな!」


「うん‼️…早くお花見たいなぁ。」


「ん?じゃあ成長の魔法を使えばいいじゃん。簡単だろ?」


レイはさも当たり前のように言い、ラルが魔法を使わないことに心底驚いていた。


「ダメだよ‼️ローゼ様も言ってたよ。むやみやたらに魔法を使ってはいけないって。それに、お花も植物も、自分で時間をかけて育てるのが良いんだよ?」


「あっ‼️……そうだった。ラル、おれも一緒に育てていいか?」


「うん、いいよ。」



午前中は家事をして、午後は魔法の授業。これが双子の日常だった。



そんなある日、ローゼが病で倒れた。双子は15歳になり、魔法は教えるものがなくなっていた。


双子はローゼを一生懸命看病したが、病は良くならず、とうとうローゼの最後の時だった。


「ラル、レイ、今までありがとう。大切な私の息子、家族。……どうか、忘れないで。」


そういってローゼは動かなくなった。そして双子は気付いた。自分に記憶がなくならない魔法がかけられていることに。そして、



転生の魔法がかけられていることに。



「レイ、これって……」


「……多分、転生の魔法はかけるつもりはなかったんだと思う。無意識のうちにずっと生きて欲しいって願いを叶えたんだ。」


「……ということは、僕たちは死んだら記憶がある状態で転生するってこと?」


「そうだな。」



そのすぐ後、ローゼが死んだため隠す魔法が消え、双子は魔女を恐れた村人たちに火炙りにされ殺された。属にいう魔女狩りだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ