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学園に住む少女

学園内で生活している一人の少女がいた。

その子は常にダンボールを被り、それで移動しているのだとか。

システム系にとても強い天才だが、難点が彼女にはあった。

・・・・そう、彼女は恥ずかしがり屋であがり症でもあった。それゆえ人前に現れるときは段ボールを被って移動をしている。

声をかけてもか細い声で話すため聞き取りずらい。仲良くなれば顔も見えるし普通に話してくれる。

もっとも知らない人が加わればすぐにダンボールで隠れるらしく、その時間わずか数秒である。

そんな彼女の名前は夜桜 香よざくらかおりというのだ。

彼女の一日は学園にある頑丈な扉の中にある教室におり、そこに部屋があり。

そこで過ごしているのだとか、そんな彼女が部屋から出て朝食をつくり、それを食べる。

もくもくと食べてから食器をあらい、PCにむかい、なにかを記入していく作業に移ることが日課だ。

そんな彼女を尋ねる人物はそれほど多くはないのだが。

「香~、外で買い物しよー♪」

「・・・・・『なんで』」

いきなり教室の中にはいり、笑顔でダンボールを持ち上げるレイナ。

「えー、ここでずっとは体によくないよ」

「・・・・・『ほっといて』」

ぶーたれるレイナにぷい、とそっぽを向く香。

桃色の髪で片目だけが前髪で隠れているどこかミステリアスな雰囲気がありそうな見た目だ。

「ほっとけないよ! 友達だもん」

「・・・・『レイナは私で着せ替えしたいだけじゃん』」

ぷんすこ怒りながら言うレイナをじと目で見つめる香。

どうやらこのようなやりとりは前にもあったようである。

ちなみに彼女の持ち物はすべてレイナが無理に連れ出してショッピングをして購入したものである。

「あ、ばれた?」

「・・・・・『ばれない方がおかしい』」

てへっと笑うレイナに呆れたように見つめて溜息をつく香。

一度決めたらまげないことを知っているために彼女は立ち上がり、部屋に向かうとフードつきパーカーをはおり、それで顔を隠してから。

「・・・・『行こうか』」

「うん!」

レイナは笑顔でうなずいて香の背中を押して部屋を出て、ショッピングへと向かう。

彼女に振り回されるのを楽しくも苦笑もしながらもついていく香。

ここまで親身になるレイナに憧れをもっているからもあるのかもしれない。

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