れてぃしあのホワイトデー
『食べちゃダメやえ』
『わかってるよ~。 御主人にキャンディーをあげるんだもん!』
ユウギに言われてウキウキしながら万里の方へと向かう。
万里は二人に気づくといきなり地面を蹴り、走り出した。
『にがさひんえ~♪』
『追いかけっこ? 負けないよ~♪』
そんな万里の後ろをちょっぱやで追いかけるユウギとカール。
なぜ、キャンディーかというと京里経由で知ったのだ。
「うおおおおお! 捕まってたまるかあぁぁぁぁぁっ!!」
『ほいっ、捕まえたえ♪ 鬼の脚力をなめたらあかんで』
『御主人、こうすれば喜ぶんだよね? 京里が言ってたよ!』
羽交い絞めにされる万里にカールが近づく。
そしてそのままカールからキャンディーの口移しをされるはめになった。
もちろん、かわりばんこでユウギもキャンディーの口移しを万里はうけることになったのはいうまでもない。
「はい、つぐみ」
「あ、ありがとう。 ケイくん」
お返しのキャンディーを受けとるつぐみ。
その頬は赤く緩んでいた。
『マスター、これは甘いね!』
「喜んでもらえてなによりだ」
エルが笑顔で言うと富士也は笑みを見せる。
「うし」
この甘さすばらしい!と書いたプラカードをかかげるふじやん。
『フジヤ! これちょーだいにゃ!』
後ろから飛びつかれて豊満な胸が富士也の背中にあたる。
それに驚きつつも振り返ると彼女の手には彼のパジャマが………。
「えーと、なんでだ」
『いいから、これがいいにゃ!』
困った顔をする富士也にしっぽをゆら猫の先祖をもつ少女が頬を膨らましてそう言った。
『ずるい! わたしもマスターのパジャマほしい!』
エルも富士也に抱き着いて豊満なバストを押し付けられてしまう。
ある意味幸せそうな光景である。
「あいつも大変だな」
『アヤトが言えるセリフじゃにゃいにゃ』
『ですね』
『だね~』
綾人の傍にいて、抱き着いて獣人・亜人なカノジョたちは綾人のパジャマをもって笑顔でいた。
ホワイドデーのプレゼントはパジャマが流行っているのかと綾人が思ったのはいうまでもない。




