朝霧さんちの赤ちゃん竜
思いつきなので短いです
朝霧家に速達で届いた大きな卵。
それを見て触る裕樹と裕香は、なんとなくだが竜の卵だということに気づいた。
「このままだと冷えちゃうから温めないと!」
「タオルで巻いて湯たんぽでもしいておけばいいか?」
裕香はせかせかと動き、裕樹もその卵を冷やさないようにしてやろうと動く。
それから、その卵をタオルで巻いて湯たんぽで温めて裕香が笑顔で撫でていた。
「どんな竜かな?」
「さあな、まあ。 大切に育ててやろうぜ?」
裕香の問いに裕樹は微笑みながらそう言った。
夜寝るころになっても卵から離れない裕香を連れてベッドに向かうこともたたある。
今朝、目を覚ますと裕香の顔をなめる感覚があったので眠そうにしながら目をあける。
橙色の赤ちゃん竜が目をくりくりと動かして小首をかしげている。
「かわいい~♪」
優しく抱きしめる裕香。
赤ちゃん竜は蝙蝠のようなつばさに鋭い前足に長いしっぽの姿をしている。
東洋龍とも西洋龍ともとれるそんなかんじだ。
ちなみに龍は龍で興奮していた。
その理由は彼女と彼を知っているからだ。
「メスか?」
「うん、女の子みたいだよ」
裕樹の問いに裕香はにこにこ笑顔で答える。