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無題詩1~42(2011年)

無題詩22


この封筒の中に君の死が入っている。

君の死亡通知書。

戦禍でバラバラになって、

骨すら戻ってこない。

爆弾で吹き飛んで、

脳の欠片も帰ってこない。

君は本当に死んだのか?

君は本当に死んだのだ。

こんな紙切れだけじゃ、

悲しむことすらできないじゃないか!

墓参りすることすらできないじゃないか!

もう君の笑顔を見ることはできない。

もう君の声を聴くことができない。

誰のせいで?

原因は何だ?

理由は何だ?

君は「死亡」の二文字になってしまったのだ。

私は……。私は……。

私は呪詛しよう。

私は気を違えよう。

私は決して国を許さないだろう。

君をこんな目にあわせた下らぬこの国を許さない。

怒りで体が震える……。

怒りで心が震える……。

怒りで声が震える……。

「絶対に許さない……破壊してやる」

気がつくと頬に何かが流れていた――。



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