24 蜜月? ハチクマ大戦争‼
蜂さんの標的が移った先は、倒したかと思って、安心しきってる勇者くん方面。
なお、その勇者くんは再びくまたんに空き瓶渡す、謎の作業に参戦中である。
「ししょー。はいどーぞ。」
「助かるくま。高率2倍、笑顔は3倍くま。」
それ、新手の工場制手工業か何か?
「なんか自分たちの世界はいっちゃってますね。これは抜け出させるのはむずかしいかも。」
「まったく、くまちゃん。ハチミツ好きなのはわかるけど…。」
リリアの言う通り、この人とクマたち、自分たちの世界入っちゃってるよ。
しかたない。
勇者くんもこっち見てないし…。
魔法使っちゃおっと。
「ピュフリケーション。」
特殊条件、低出力を使用します。
威力は弱めです。
本当に使用しますか?
はい/いいえ
杖から出る極少、控えめビーム(低出力)
狙うはどうやって浮いてるのかも謎すぎるでっかい蜂さんのお背中。
お背中綺麗にしちゃいますよっと。
杖から控えめなビームを照射する。
一瞬見えなくなる私の視界。
視界が開けるとそこにはきれいになった蜂さんでも、ハチミツ化した蜂さんでもなく、見たところ無傷の蜂さんが‥。
え?効いてない?
そんなことある?
「浄化魔法が効かないってことは、もしかして魔物とかそういう類ではないってこと?」
確か前に一度、マンドラゴラと戦って、私の渾身ビィーム跳ね返されたことあったよね。
その時はラウネに同じ聖属性には効きませんって言われたんだよね…。
「天使様、キラービーは魔物ではなく、そういう種の昆虫なのだと思われます。遥か昔の伝承で、人間が持ち込んだミツバチと当時この辺りにいた大型の蜂との混血して、巨大な蜂が現れたというものがあったはずです。勇者様は魔物と言っていましたが、遥か昔に生まれた魔物とこの地の蜂とのハイブリッドなのでしょう。」
「ってことは…。」
だとしたら。どうする…。
もし、元からそういう生物なのだとしたら…。
「たぶん、浄化魔法は効かないね…。」
「天使様、ここは私にお任せを。」
そういって剣を構えるリリア。
最近フライパン出さなくなったねとは言わないでおこう。
ぜったい怒られるから…。
カン、カン、剣とでっかい蜂の針が火花を散らす。
あとはリリアと勇者2人の剣技に頼るしかないみたいだけど。
「勇者様、なかなかやりますね?」
「そちらこそ。どこでその剣技を?」
「ふふっ。それはもう大昔の話ですよっ‼︎」
そういいながら、剣を振るい、針を跳ね返すリリア。
「はああっ。」
「やああああっ。」
「ああ、ハチミツいっぱい取れて幸せくまっ♩」
そんな中、戦いに思いっきり水を差すうちのゆるキャラ。
「ん?まっ、女王様たち、まだやってたくま?」
やっと?戻ってきたくまたん。
その手には大量にハチミツの詰まった瓶、瓶、瓶。
「あっ、師匠、あまりに巨大で手強く、勝ち筋が見えないのです。」
そういって、蜂の攻撃を剣技でかわす勇者くん。
「まだまだ、修行が足りないくまね。お手本見せてやるくま。」
そういって持っていた瓶をフェーナに渡し、馬鹿でかい蜂の化け物に向かっていくくまたん。
フェーナからは当然「くまちゃん、なんで、私がこれ持つの?」と言われたけど、渡すだけ渡しといて向かっていく姿はかっこいいのか、かっこ悪いのか、よくわからない状態である。
一直線に蜂に向かっていたくまたんは蜂の毒針攻撃も梅雨知らずと言った感じ。
「師匠危ない‼︎」
毒針がくまたんに刺さったかと思えたその時。
「きかんくま。蜂の毒針などきかんくまっ。」
※くまごろうは特殊な装甲を持っています。
そしてあろうことかくまたんはそのまま、バリボリ蜂の体を食い始めた。
※くまごろうは非常に特殊な訓練を受けています。
「勇者、お前もやってみるくまっ?」
「師匠…丁重にお断りします。」
「というかできません。」
「というか、それ、おいしいんですか?」
「おいしくはなくて、なんか、ちょっと舌がピリピリするくま。」
※くまたんは非常に特殊な訓練を受けています。
「あっ、なんかちょっとしびれてきたくまっ。」
※くまたんは非常に特殊な訓練を受けています。
「ししょー‼」
「生きてます?」
「なんとか、倒したくま。」
若干、ぴくぴくして蜂の死骸の隣で寝がえりをうつくまたん。
「くまちゃん、最後の展開いらなかったのでは?くまちゃん武器あるよね?」
「生身で毒針受けるとか正気の沙汰ではないですね。」
「あと、俺、生身で蜂、食えませんから。ししょー、ほんとはクマか何かですか?」
みんなから謎に攻撃を受けるくまたんなのであった。
「あれ?誰か褒めてくれる人はいないくま?」




