23 ハラヘッタ?般若波羅蜜とミツバチの乱高下
でもこれで蜂さん倒したし、一安心でいいのかな。
髪の毛はちりちりになったけど。
あとついでに衣装も台無しだけど…。
しかも勇者くんなんてアフロ爆誕してるけれども…。
「ロックな攻撃だったぜ。嬢ちゃん。」
フェーナに謎の言葉を贈る勇者くん。
頭までロックになってどうすんの。
それたただの石頭だよ。
「いや、ロックじゃなくてファイアだし。」
フェーナに言い返される勇者くん。
まっ、そもそも、ファイアですらないんだけど…。
というか魔法でもなくて勇者くんが魔物と交戦中にフェーナがろくに確認もせずかわいいお口から火炎放射ぶっ放しただけなんだけど…。
「けふっ。」
そしてそのフェーナのお口からはきだされる黒い煙と焦げたようなにおい。
ドラゴンの体内マジどうなってんの?
「えっと、姉さま、体内でガスを錬成して…。」
勇者くんに聞こえないように私に耳打ちするフェーナ。
「こう。」
フェーナの口から飛び出す炎。
「けふっ。」
そしてかわいいゲップの音ともに吐き出される黒い煙。
ドラゴンってオーブンか何かなの?
パンとかピザ焼けるの?
「さあ、姉さまもやってみましょう。」
え?そういう流れ?そういう流れなの?
「さあ、まずは体内器官でガスを錬成して…。」
錬成して?
いや、私そんな器官ないけど…。
「いや、ごめん。フェーナ、原理、語られても私たちマネできない…。」
「すっと吸ってはっ( ゜д゜ )です。」
「なにそれ、新たな呼吸法か何かですか?」
☆☆☆
「姉さまティッシュ・ブロウって知ってます?それができるようになれば…。」
「いや、あのそれ、ボイトレか、何かかな?」
☆☆☆
みんなの髪型は浄化魔法で何とかしました。
だってこのままじゃ、ひどい絵面になりそーだし。
みんな、実験に失敗した博士状態じゃ、お茶の間崩壊しかねないから。
でも、これで、蜂さんも倒せたし、一件落着なのでは…。
蜂さん丸焦げだし…。
完全に炭化してるように見える。
それにフェーナの広範囲な火炎放射攻撃でピクリとも動かないはず…。
なんだけど…。
「ん?いまぴくって?」
「しなかった?」
いや、気のせいじゃないよね?
触覚ぴくぴく動いてるし…。
「天使様、さがって。」
リリアも気づいたのか私の行く手を遮るように腕を伸ばす。
蜂さんの焦げた外皮が少しずつ、剥がれ落ち…、中身が見え始める。
「私の攻撃を受けても、なお立ち上げるなんて…。まさか炎耐性もちですの?」
フェーナの言葉に答えたのか、そうでないのかとにかく、完全復活を遂げる蜂さん。
あれ?我々の犠牲はいったい。
勇者くんなんか、アフロになってましたけど。
「天使様来ますよ…。」
「あれ?来ないですね…。」
首をかしげるリリア。
最初こっちを見ていた蜂さんはフェーナには勝ち目がないか強いとでも思ったのか標的を変えたっぽい。
ということはフェーナの攻撃が効いてないわけじゃないってことだよね。
「姉さま、私やれる子なので、もう一回火炎放射の許可をいただければ、必ず…。」
「いや、みんな丸焦げバーベキューはもう勘弁だよ。」
☆お知らせ☆
18 勇者くんとの華麗なる王国への旅立ち 〇△□×〇参戦
2026/2/6改稿しました。
前半のくまたんの会話を調整しました。




