18 勇者くんとの華麗なる王国への旅立ち 〇△□×〇参戦
「ということでくまたんにはお留守番を頼みたいの。」
「え?くまたん。人間界の美味しー食べ物、胃の中に落とすことできないくま?」
くまたんは可愛く首を傾げお腹に手を当てる。
「どういう表現方法なのソレは?」
「おなかすいたアピールくまっ。ポケットに新巻鮭入ってたりしないくま?」
「いや、それ、ポケット入る大きさじゃないから。」
「もうしょうがないくまね。今回は…。」
とぼとぼ、城の入り口に通じる階段を登っていく、くまたん。
「あれ?珍しく諦めましたね。しろくま。珍しい。食い意地の塊と言っても過言ではないのに。」
それを見て、そうコメントするリリア。
「今日はお腹いっぱいなのかな?」
「いや、シロクマに限ってそれはないと思います。」
「ん、私もそう思う。こっそりついてきたりして、それこそ、荷物になんか紛れたりして。」
そもそも、くまたんあきらめないような気がする。
「くまちゃん、食い意地だけはとんでもないですからね。え?私のしっぽ?あげませんよ。」
フェーナはくまたんを警戒、聞いてもいないのにそう返事をする。
「ま、ラウネもその意見に賛成ネ。多分荷物の木彫りのクマに紛れるつもりネ。」
「え?そんな荷物あった?」
「そこにあったネ。」
「よし、置いてきましょう天使様。」
なるほど、地面に置かれた荷物の一つをのぞくと、木彫りのクマが大量。
人間界で木彫りのクマの布教でもするつもりなのだろうか。
絶対売れないと思うけど。
「旅には必要なさそうなので、置いておきましょう。」
特に確認もせず、マジックバックに全部入れるつもりだったけど、これはやめとこ。
☆☆☆
「ラウネはまた留守番、頼まれてくれる?」
「ラウネにお任せネ。」
というわけで勇者たちのいるアストリア王国へは私、リリア、フェーナの三人で行くことに。
ラウネにお留守番頼んであるし、スライムのゼルエルにもお留守番は頼んである。
あとはケロくんとくまたんもお留守番組。
くまたんとフェーナ一緒だと、問題ありありだしね。
☆☆☆
「これで全員そろったか。」
「ええ。それじゃあ、案内頼むわね?勇者さま?」
一同そろったのを確認する勇者くん。
「もちろんです。女王様‼」
なんかテンションくるいそー。
いやそんなキラキラした目を私に向けるな。
期待されても何も出ないぞ。
「勇者様、天使様との適切な距離を保ってくださいね?」
すかさず入るリリアの横やり。
私と勇者の間にドリルのように入り込み。両手で突っ張るように適切な距離感を作り出す。
「これは失礼。それで、王国に向かうルートなのですが…。」
急に地図を広げだす勇者くん。
「実は2ルートあって…。」
「ちょっと、待つくま。」
道を確認し、いざ出発しようとする私たちにかけられる声。
「その声は…。」
「まさか…。」
「ししょー⁉」
「くくくまっ。そうくま。このクマゴロウを忘れるとは何事くま。頼まれなくても、護衛についていってやるくま。」
「ししょ―、ついてきてくれるんですか?」
「もちろん。いつでも、お前の心の中にいるくま。」
え?そのくだりまだやるの?
「さすが、ししょ―でもどうやって?俺の中に?」
「それは企業秘密くまっ。」
というわけで、マスクオフくまたん、くまごろう参戦。
「案内は勇者に頼むくま。しっかりやるくまよ。」
「もちのロンです」
結局いつメン全員来ちゃいました。
☆☆☆
「しろくま?いつ天使様に来ていいと言われました?」
「くまごろうはダメって言われてないくま。カラバリじゃなくて別枠扱いくま。」
「???え?着ぐるみ剥いでいいってことですか?」
「どういう解釈したら、そうなるくま?」




