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魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?  作者: stardom64
第三章 (●▽×)とケチャップかけすぎオムライスの秘密

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17 勇者VS竜王 ~こんがり黄金色、竜のしっぽはいりませんか~


え?約束?もちろん守るよ。

だって、勇者くんにワームも倒してもらったしね。


それに、王国への道案内役も必要。ただ、問題は人選。

この中で唯一種族が人間で一番人間界の常識が通用するリリアは確定として。


「姉さま?私もつれてってー。」

「人間界の食べ物って何があるかくまねー。とっても楽しみくま。」


あと、どうしよう。

ケロくんとラウネにはお留守番してもらうとして…。


食いしん坊なうちのくまとたぶん常識なさそうな竜族の弟子。


しっかし、この二人、両方おいてこうものなら…。

事件が起きる予感しかない。というか現に起きてるわけ(第三章 8 その夜事件は起きた。りゅうのしっぽ盗難事件簿。凶器はまだ見つかりません。参照)だし。とにかく危険な二人。


またフェーナのしっぽこんがり黄金色にされては困るのだ。

なるべく目の届く範囲にいてほしいというのが本音。


☆☆☆


「それで、女王様。そちらの方ははじめましてなのですが…。」

フェーナの方を見てそうつぶやく勇者くん。


そうか、勇者くん、フェーナもとい竜王、見てないんだった。

んー。どうしよ。え?なんて言おう?


「ツノはコスプレで…。」

「しっぽは…。装飾品?なんちって。」


いやでもこの国割と浄化されたとはいえ、着ぐるみにドライアド、飼い犬、結構変なのいるんだよな…。

というか勇者くんもそこはたいして気にしていないっぽい。


「へー。そーなんですねー。」と聞いているだけ。

勇者くん、くまたんとかで耐性できてたりして。


まぁ、そうだよね。くまたんはじめ、この国普通じゃないし、勇者くん的には特殊な国だとか勝手に思っていたりするのだろうか。


それにしてもなんて紹介しようか。

隣の国の女王様ですだとわかっちゃうし。


うーん。とりあえず、ごまかしとくか。


「ああ、隣の隣のそのまた隣の国の女王様です。」


「隣の隣のそのまた隣…。???」

え?ソレどの辺、そんな国にあったけ?たぶん今、勇者くんの頭の中で地図とコンパスがぐるぐるしてぐるぐるして、また、ぐるぐるしてると思う。


「なるほど隣の隣のそのまた隣の国の女王様ですね。」

パッとさも、あっあの国ですねといった感じで返す勇者くん。


たぶんというか、ぜったいわかってないと思うのだが…。

勇者くんはよく分からないことを言われたので考えるのをやめてしまった‼


「俺はその隣の隣のそのまた隣の国の勇者です。よろしく。」

そして、よくわからないのでとりあえずそれに乗ってみる勇者くん。


手を差し出す勇者。その手をつかみ取る竜王。

「なるほど…ええ隣の隣のそのまた隣の国の勇者様ですのね?よろしくですの。」


フェーナもよくわからないけど…といった感じで私の方をチラチラ見ながらこれでいいんですのよねとでも言いたげな目線を送ってくる。


そして、ぎゅっと、握り締められる互いの手。

「平和の象徴だね。」


ん?勇者くん手を握られて赤くなってる…。

これはもしかして…恋…。ってやつなのでは…。


初対面なので、も、もしかして初恋?

いや、初恋ってそもそもそういう使い方しないか。


「女王様たぶんなのですが…。」

私に話しかけてくるリリア。


「うんうん、恋バナだよね。あの二人意外といい感じなのかも。」

「いえ?そうではなく?」


「あれ、てっきり、恋バナの話かと思ったけど違うの?」

「はい。というか恋バナの話ではなく。勇者くんのお顔が赤くなっていることについてです。」


「いや、アレは恋なんじゃないの?」


「たぶんなのですが、天使様。アレはフェーナさんの握力が強すぎて勇者くんのお手々が悲鳴をあげてまっ赤になっているところです。」


「え?全然力とか入ってなさそうだけど…。」

フェーナ笑顔で握手してるし。


「顔が真っ赤になっているのはそういうことなの?」


「しかし、勇者くんのあの顔…。おそらくですがドラゴンと人間の握力の違いなのでは?」


「勇者くん、たぶん、見え張ってるネ。だって初対面の外見は小さい子供みたいな子に握手でKOされるのは…。なんというか…面目ないネ?」

急に入ってくるラウネ。


「え?ラウネいたっけ?」

「今、地面から生えてきたね‼」


「普通の人間は地面から生えてこないんだよ?」

「ネ?でも、兵士は畑からとれるって言うネ?」


「いやそれ、そういう意味だけど、そういう意味じゃないから。」

きっとラウネの中では大根みたいにすっぽ抜かれる人間の姿でも浮かんでいるんだろう。


それ違うからね‼間違いだからネ‼


「それより、止めなくていいネ?」


勇者たちを見てそういうラウネ。

そうだった…。ついラウネに気を取られていたけど、このままだと勇者くんの手は野球グローブになってしまう。


「ふぇーな、すとーっぷ。」

二人の間に入って止める私。


「ふぇ?」

「勇者くんは普通の人間なので。その握手じゃ死んじゃうよ?」


勇者とはいってもただの人間だし。

フェーナを呼び寄せ、勇者くんに聞こえないようにそう忠告する。


「え?そうなんですの?軟弱モノですわね。竜族の挨拶はこれが常識ですのよ。初対面時気をつけるべきことはとにかく相手になめられないように、握手は最大限の力で相手をひねりつぶさない程度におもてなしするのですわ。」


「いや、力こそパワーって感じ?」

「そうですわ。」


「それは、最高にドラゴンしてるね。」

「でも、それたぶん使いどころ竜族とか魔族とかのパワー系だけの場合ね。こんなひょろひょろのお兄ちゃん、握り締めたらミンチになっちゃうから。」


「ん。それもそうですね。」


「危うくミンチにしてしまうところでしたわね。失礼しましたわですわ。」

「っはは?全然平気だぞ?」


「じゃあ、もう一回行ってみる?見たところ手真っ赤だけど。勇者くん。」

「やめておきます。」


後で勇者くんのおてては手当てしてあげました。





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